米、ロシアの北朝鮮報告書修正要求は制裁違反隠す試みと批判

[国連 13日 ロイター] – 米国のヘイリー国連大使は13日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書に対してロシアが修正を求めたことについて、ロシアが関係する制裁決議違反を隠す狙いがあったとして批判した。

北朝鮮制裁委に先月提出された報告書は、北朝鮮が核・ミサイル開発を停止しておらず、輸出に関する国連制裁決議を違反しているという内容。

外交筋によると、ロシアは北朝鮮制裁委の専門家パネルに対し、報告書の修正に向けて圧力をかけた。安保理は報告書の公表について、総意として決定する必要があり、米国は修正された報告書の公表に反対したという。

ヘイリー氏は声明で「ロシアは報告書の内容が気に入らないという理由で専門家パネルによる北朝鮮制裁に関する報告書を修正したり妨害することを認められるべきではない」と強調。「国連決議の完全履行はロシアを含む全ての加盟国に義務付けられている」とした。

米国の国連代表部によると、北朝鮮制裁の実施状況を巡り17日に国連安保理が開かれる見通し。米国が開催を要請した。

ロシアの国連代表部と専門家パネルのトップはコメントの求めに応じていない。

1人の外交関係者によると、修正後の報告書では、ロシアに関係する北朝鮮制裁違反に触れた箇所が削除された。

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