米、ロシアが対北朝鮮制裁違反と非難 安保理で緊急会合
[国連 17日 ロイター] – 国連安全保障理事会は17日、北朝鮮制裁の実施状況を巡り緊急会合を開いた。米国のヘイリー国連大使は、ロシアが対北朝鮮制裁を順守していないとして非難した。
ヘイリー大使は「制裁違反は組織的に行われており、1回限りのものではない。米国はロシアが広範にわたり一環して違反しているとの証拠を得ている」と指摘。「ロシアは対北朝鮮制裁を順守し、制裁違反の組織的な隠ぺいをやめる必要がある」と述べた。
その上で、米国と北朝鮮が「困難で繊細」な協議を継続する中、現在は対北朝鮮制裁を緩和する時ではないとの考えを示した。
ヘイリー氏は、ロシアが北朝鮮による海上での違法な燃料積み替えを支援しているほか、安保理が昨年ブラックリストに指定した北朝鮮人の海外追放を拒んだり、制裁違反に関する国連の独立報告書に変更を加える圧力を掛け、自国民の違反を隠ぺいしていると指摘した。
これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は、ロシアが国連報告の作成者に圧力を掛けたことはなく、ヘイリー氏が緊張を高めていると非難。また同氏が指摘したロシア船舶による特定の燃料積み替えについては、報告書で違反に当たらないと判断されたと指摘した。
対北朝鮮制裁については、ロシアと中国が安保理に対し緩和を検討するよう提案。米国を含む他の安保理加盟国は、北朝鮮が実際に行動で示すまで厳しい制裁措置は必要との立場を示している。
このほか、国連政治問題担当のローズマリー・ディカルロ氏は、このところ前向きな進展が見られているとしながらも、「北朝鮮が核兵器と弾道ミサイルプログラムを維持し、開発している兆候は見られている」との見解を示した。*内容を追加しました。
関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]