鍼灸院ではたまに、怖い夢を見て安眠できないという患者さんに出会います。そういった場合によく使うツボが、隠白(いんぱく)と厲兌(れいだ)です。
隠白は足の太陰脾経のツボで、足の親指内側の爪甲根部の角から2ミリのところにあります。厲兌は足の陽明胃経のツボで、足の第2指外側の爪甲根部の角から2ミリのところにあります。この二つのツボの位置や所属する経絡は、悪夢とはあまり関係が無いように思えますが、実際、非常に効果的です。私も数回使ってみましたが、すべて良い効果が得られました。
鍼治療を施せない場合でも、毎晩寝る前にこのツボのあたりをマッサージすると同様の効果が得られるそうです。悪夢にうなされて安眠できない、このような症状がある方はぜひ試してみてください。
(漢方医師・甄 立学)
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