ある英国の看護師が、11時間の過酷な病院勤務でマスクを着け続け、顔が腫れ上がった同僚の写真をソーシャルメディアに投稿した。この写真が、新型コロナウイルス拡大に伴う医療用品の不足を示し、第一線で働く医療従事者らの犠牲について議論を呼んでいる。
2020年4月8日、看護師はTwitterで次のように語った。「こんな写真を投稿したと知ったら彼女に殺されてしまいます。しかし、集中治療室での長時間労働で11時間も防護具をつけ続けることは、ケイティにこれだけの負担を与えているのです」
「顔は腫れてあざができています。それでも、彼女は不満を言うことなく働き続けているんです」と看護師は続けた。
ケイティ看護師の衝撃的な写真が英国ニュースメディアによってFacebookで共有されると、たくさんの人々から次のような応援メッセージが寄せられた。「この看護師さんは、彼女自身が手当てが必要な時にも他の人たちのために働き続けてくれています。まるで天国からきた天使のようです」
「あなたのような人たちこそヒーローだ」
英国の国民保健サービス(NHS)スタッフらは当初、職を失うかもしれないという不安から、第一線の医療現場の様子を公開することに消極的だった。
スタッフの1人は、匿名で次のように語った。「看護師の仕事は常にあるので、通常は医療従事者としての安心感がありました。しかし通信部とのやり取りの中で、突然自分の無力さを感じて悲しくなりました」
NHSイングランドの広報担当者は次のように述べ、医療信託の包括的なアプローチを明確にした。「NHSスタッフにそのような脅威を与えるべきではありません。NHSスタッフは、自らの仕事について個人的な立場で自由に発言することができます」
また、世界的なパンデミックが続く中、国民が医療機関から明確で一貫した信頼できる情報を迅速に受け取ることが重要であると付け加えた。
4月8日、ロイヤルカレッジオブナーシング(RCN)はあらゆる個人を代表して、病院やその他の医療施設における医療用品の不足が、患者のケアと医療従事者の安全の両方を「根本的に侵害している」と懸念を表明した。
RCNの最高責任者であるドナ・キナーは、議会健康委員会の委員長ジェレミー・ハントへの手紙の中で、看護師は患者への義務と家族や自分自身の安全のどちらかを選択せざるを得なくなったと述べた。
保健省の広報担当者は4月6日に声明を発表し、3月中旬以降マスクやガウン、エプロン、手袋を含む6億個の医療用品が病院およびNHS医療施設に送られたと主張した。
彼らは「この取り組みの背景には政府の全力の支援がある」と語った。
エポックタイムズ紙は、COVID-19という今回の肺炎の原因となる新型コロナウイルスを、中国共産党の隠蔽と不始末がウイルスの中国全土への拡散を許し、世界的なパンデミックを引き起こしたことから、「中共(CCP)ウイルス」と呼んでいます。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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