研究:ワクチン接種者も「未接種者と同程度のウイルスをもつ」

英国の日刊紙『ガーディアン』が報じた最新のデータによると、中共ウイルス(新型コロナウイルス、COVID-19)の変異種であるデルタ株に感染した場合、「ワクチン接種を終えた人でも、ワクチン未接種者と同程度のウイルスを保有する可能性がある」と言います。
 

これに関連して、米ワシントンD.C.の政治専門紙『ザ・ヒル』は、これまで「継続的な感染予防効果および感染後の重症化を抑制する効果がある」としてきたワクチンについて、この度の新たなデータは「デルタ株に代表されるウイルス変異株が、集団免疫をいかに阻害しているかを明示している」としています。
 

『ガーディアン』の同記事が伝える内容は、「これらの新データが示す事実からして、デルタ株が今後の感染拡大に与える影響は依然として不明だ」とした上で、そうした予測不可能な未来に対して、研究者らが発する「警告」が主になっています。
 

英オックスフォード大学のサラ・ウォーカー教授は、メディアに対し「ワクチン接種後にCOVID-19 に感染した場合、その接種済み集団のなかで、同程度の感染拡大が起き得ることになります。そうなった場合、この集団に、実際どの程度の感染拡大が起きるかは、まだ全く分からないのです」と述べました。
 

ウォーカー教授は、さらにこう話します。
 

「実際、すでにワクチン接種した人も大量のウイルスを保有している可能性があります。これは、ワクチン接種の集団免疫によってデルタ変異株の感染から免れることが、私たちが当初期待したほどうまくいかない可能性を示唆しているのです」
 

『ガーディアン』によると、デルタ株に対するワクチンの有効性は、それ以前に拡大したアルファ株に比べて「それほど高くないことが分かった」としています。
 

また、従来言われてきた「重症化を予防する」とされるワクチン効果が、デルタ株に感染した場合、相対的に低下するかどうかについても同データは示していません。
 

ロンドン大学キングス・カレッジ薬理学系のペニー・ウォード教授は、『ガーディアン』のインタビューに対して、「従来、英国におけるウイルス感染後の入院率は低かったと言えます。少なくともこの点において、ワクチンは、ウイルス感染後の重症化から個人を保護できることを示しています」と答えています。
 

ただし、「従来」と「今後」の違いがどの程度の差になるかは、まだ不明と言わざるを得ません。
 

(翻訳編集・鳥飼聡)