目のトラブルは、不健康な食生活と関係があることを示す研究が増えています。不健康な食事は、目の病気をさらに悪化させたり、他の合併症を引き起こす可能性があります。

砂糖や脂肪を多く含む食品を食べると近視の発症率が高くなる

高糖質、低食物繊維の食品は、血糖値の急激な上昇を引き起こし、インスリンの大量分泌を招きます。例えば、加工・精製されたでんぷんを食べ過ぎると、体内のインスリン濃度が高くなります。また、インスリンの量が増えると、プロテイン-3が減少し、眼軸の伸びや成長が制御できなくなり、近視や近視の進行につながる可能性があるのです。

シンガポール眼科研究所が中国の小中学生851人を対象に行った研究では、さまざまな栄養素が近視に与える影響を分析し、食事で飽和脂肪酸やコレステロールを多く摂取するほど、眼軸が長くなり、近視の発症率が高くなることがわかりました。

脂肪と乳糖の摂りすぎは白内障のリスクを高める

白内障の発症には、日々の食習慣が決定的な影響を及ぼし、脂肪の摂取量が多いほど、白内障のリスクは高く、リノール酸の摂取量が多いと、加齢による白内障のリスクが高まる可能性があるという研究結果が出ています。

一価不飽和脂肪酸とトランス脂肪酸（マーガリンやショートニングなど）の多量摂取は、初期の核白内障の発生率を高める可能性があります。リノール酸を多く含むマヨネーズ（マヨネーズ）やクリーム状のサラダドレッシングの摂取は、女性の白内障発症と関連があると言われています。チーズ、乳製品、牛肉、豚肉、羊肉などの食品も白内障のリスクを高めてしまいます。
 

乳糖は牛乳や乳製品に含まれる糖質で、ラクターゼという酵素によってブドウ糖とガラクトースに分解され、乳幼児期を過ぎると、ほとんどの人はラクターゼの量が少なくなります。

しかし、ラクターゼ値が高い成人でも牛乳を大量に摂取すると問題が生じることがあり、これは体内に吸収されるガラクトースの量が多いことが関係していると考えられます。

ガラクトースは分解されにくく、時間が経つとガラクトースの代謝副産物であるガラクチトールが目の結晶に蓄積され、白内障になることがあるそうです。

また、野菜や果物の摂取量が少ない、あるいは不十分な人、血液中の抗酸化物質の濃度が低い人も白内障になるリスクが高いとされています。白内障の人は一般的に体内のビタミンC濃度が低いと研究でわかりました。

また、糖尿病性網膜症と食事には直接的な関係があり、高糖質、高脂肪、高カロリーの食事や過食が主な引き金となります。特に体脂肪が多く、ウエストが太い肥満の中高年はリスクが高いです。

（翻訳・呉思楠）