風邪を引いて、咳や喉の痛みがあるとき、どうしたらいいでしょうか。
薬局へ行って用途に合わせた薬を買うのも一つの方法ですが、症状が軽度であれば、昔からの自然療法のほうが副作用もなく、材料も身近にあって役に立つかもしれません。
日本にも「首にネギを巻く」「ショウガ湯を飲む」などの民間療法があるそうですね。それが実際どれほど効くかはさておき、洋の東西を問わず、母親の愛情のこもった「手当て」により風邪を引いて不安がる子供は、何よりも安心します。
もちろん外国にも、こうした自然療法があります。咳を鎮めて呼吸を楽にする方法について、そのいくつかをご紹介しましょう。
1、生ハチミツのドリンク
ニンジン1本、リンゴ1個、親指大のショウガ1かけの搾り汁に、リンゴ酢大さじ4杯と唐辛子エキスのリキッドを2滴加えます。
材料を鍋に入れ、華氏110度(約43°C)以下で低温加熱し、火を止めます。そこへ生ハチミツ(精製、高温消毒、濾過されていないもの)大さじ2杯を加えて、よく混ぜ合わせます。このとき、生ハチミツの抗菌作用を残すために、高温で煮ないでください。
この飲み物を飲むことで、ほとんどの咳は鎮まり、喉の痛みも和らぎます。
2、ハーブオイル
ユーカリ油、ハッカ油、アニス油なども咳を鎮めるのに役立ちます。これら清涼感のあるオイルは唾液の分泌を促し、喉から刺激性のある粘液を排出しやすくします。
ほとんどの咳止めキャンディには、これらのハーブが1種類以上含まれていますが、咳止めキャンディには通常砂糖が含まれていますので、あまり多くは食べられません。そこで、これらのハーブをお茶にすることを、お薦めします。
また、ワレモコウ(吾亦紅)は、刺激を受けやすい喉粘膜に弛緩層を形成することから、天然の咳止め薬として有効です。
3、レモンの搾り汁
レモンを半分に切ってください。精製していない海塩と黒コショウを果肉に加えたら、レモンをぎゅっと搾って、果汁を吸います。
あるいは、新鮮なレモンの搾り汁に、調味のためステビアとカイエンペッパーを少量加えたレモン水を作ります。温めても、冷やしても飲めます。これも、体のデトックス(解毒)を補助する良い方法です。
4、温水シャワー
もしも肺部の充血が咳を引き起こしているなら、1日に数回、やや熱いシャワーを浴びてみてください。そのとき、胸にも直接お湯をかけます。
5、有機ニンニク
やや難度が高くなりますが、ニンニクの大きな1片を噛む、あるいはニンニクの搾り汁を喉の奥まで入れてうがいする、という方法です。
口の中で噛んだニンニクは、飲み込んでも良いし、吐き出してもかまいません。
オレガノでも同じことができます。勇気がある人は、ニンニクとオレガノの2つを合わせて、口中で噛むこともできます。
(文・Michael Edward/翻訳編集・鳥飼聡)
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