中国は26日、中米ホンジュラスとの国交を樹立した。写真は北京で行われた国交樹立の式典で写真撮影に応じるホンジュラスのレイナ外相(左)と中国の秦剛外相。代表撮影(2023年 ロイター)

中米ホンジュラス、中国と国交樹立 台湾は断交を非難

[中国/テグシガルパ/台北 26日 ロイター] – 中国は26日、中米ホンジュラスとの国交を樹立した。ホンジュラスは長年にわたる台湾との外交関係を解消、台湾外交部(外務省)はホンジュラスが巨額資金を台湾に要求した後に中国に取り込まれたと非難した。

中国は同国の秦剛外相とホンジュラスのレイナ外相が北京で外交的承認に関する協定に著名したと発表した。

台湾とホンジュラスの断交はホンジュラスのカストロ大統領が中国との国交樹立を目指すと表明し、レイナ外相が先週中国を訪問したことから予想されていた。

レイナ外相は25日夜の声明で、中国全土を代表する唯一の合法的な政府として中国を認めるとし、台湾は「中国の不可分の領土の一部だ」と述べた。

これを受け、台湾のジョセフ・ウー外交部長(外相)は26日に台北で記者会見し、カストロ政権が中国について「常に幻想を抱いていた」と述べ、中国の「誘惑」がやむことはなかったと指摘。

「外務省と大使館は関連情報を把握し、慎重に対処した。しかし、カストロ政権は数十億ドルもの巨額の経済援助をわれわれに求め、台湾と中国が提供する援助プログラムの価格を比較した」と語った。

中国とホンジュラスの声明はどちらも援助について言及していない。

米国務省はホンジュラスの動きについて、主権国家による判断だが、中国が「外交的承認と引き換えに約束することが最終的に果たされない場合が多いこと」に注意を促した。

声明で「ホンジュラスの決定にかかわらず、米国は引き続き台湾との関与を深め、拡大していく」とした。

台湾が公式な外交関係を持つ国は13カ国となった。

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