中国 ショートドラマ業界でAI化が加速

中国でAIに仕事を奪われた俳優たち 撮影の街が閑散

2026/06/16 更新: 2026/06/16

AIが俳優の仕事を奪い始めている。急成長してきたショートドラマ業界では、制作会社が次々とAI作品へ移行し、俳優や撮影スタッフが仕事を失う事態が広がっている。

中国メディアによると、ある制作会社では100人以上が離職し、残った社員の多くがAI制作へ移ったという。かつて月100本以上あった実写作品も、今ではAI作品が中心になっている。

影響を最も受けているのは俳優たちだ。以前は毎日のように撮影依頼が入っていた俳優も、今年に入って仕事が激減。残った仕事も出演料が下がり、移動費や宿泊費が自己負担になったり、残業代が支払われなくなったりするケースが増えている。

影響は俳優だけではない。小道具、背景セット、メイク、衣装、カメラマンなど、撮影現場を支えてきた人たちも別の仕事へ転職し始めている。

その変化は、中国最大級の撮影拠点として知られる浙江省横店にも表れている。以前は撮影隊であふれていた街が閑散とし、現地のタクシー運転手は「今年の撮影隊は去年の3分の1ほど」と話している。

一方で、「AIには人間の感情表現はまだ再現できない」との声も根強い。ただ、AI化の流れは止まりそうにない。

工場や事務職に続き、今度はエンターテインメント業界にもAIの波が押し寄せている。中国では、働く場所そのものが少しずつ消え始めている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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