夜空に浮かぶ「スーパーブルームーン」は 本当に青いのでしょうか?
夜空を見上げるのが好きな観察者たちは、今年の8月30日の夜、非常に珍しい天文現象を迎えたのです。スーパームーンでもあり、今夏最後の満月で、今年唯一のブルームーンが夜空に現れました。
さらに、NASAによると、土星も月の近くに姿を現したのです。 その数日前、土星が今年最も月に近くて明るい星になったのです。
NASAの科学者たちはEarth’s Moonウェブサイトで、「満月の約25%はスーパームーンですが、ブルームーンは満月のわずか3%しかないのです」と、書いていますね。
「スーパーブルームーンの間隔は非常に不規則で、最長で20年になることもあります。しかし、一般的に平均間隔は10年です。次回のスーパーブルームーンは2037年1月と3月に現れるでしょう」とのことです。
ブルームーンとスーパームーンとはいったい、何なのでしょうか?
NASAによれば、1か月の間に満月が、2回ある時の2回目の満月を、Blue Moon(ブルームーン)と呼びます。
ブルームーンは、実際には、月の色とは関係なく、おおよそ2年半に1回発生するのだそうです。
民俗学者によると、「ブルームーン」という用語は、1937年のメイン州の農民年鑑に由来していたと考えられています。『Sky & Telescope』の報道によれば、この雑誌では特定の月を「ブルームーン」と呼んでいましたが、一か月に2回目の満月ということは、特定していなかったようですね。
NASAによると、真のブルームーンが実際に発生する可能性があるのだそうです。しかし、その青く見えるという原因は、宇宙ではなく、不思議な話で、陸地に関係しているというのです。
NASAの科学者は、2004年の論文で、
「ブルームーンの色の鍵は、赤い光波長(0.7ミクロン)よりもわずかに広い微粒子が大気中に大量に存在することで、他のサイズの微粒子とは関係がありません。この状況は珍しいですが、火山がこのような雲を噴き出すことがありますし、森林火災もこのような雲を噴出することがあるのです」
と、説明しています。
このような微粒子は、月に反射された太陽の赤い光を散乱し、結果として、青い光しか人間の眼に入らないので、青色に見えるのですね。
1883年、インドネシアのクラカタウ火山が噴火し、火山灰が大気の最高層に噴出しました。NASAによれば、その結果、月は、それから何年も青色に見えたということです。
スーパームーンとは、月が地球に最も近づく近地点にあるときの、満月あるいは新月のことです。ロンドン自然史博物館によれば、スーパームーンは、それとは反対の「小さな月」と比較して約14%も大きく見えるそうですよ。
「小さな月」とは、月が楕円軌道で地球から最も遠い位置にあるときに見える状態ですね。スーパームーンは、最も暗い満月よりも 30% 多くの光を地球に投げかけているのだそうです。
NASAによれば、近地点の距離は約22.6万マイルです。一方、地球と月の最も遠い遠地点は約25.3万マイルです。距離も10%も違うのですね。
スーパームーンは通常、1年に3~4回発生します。ロンドン自然史博物館によれば、2020年~2024年までの間、毎年4回のスーパームーンが観察できるそうです。今世紀で最も接近するスーパームーンは、2052年12月に現れるはずだそうです。毎年2~5回の満月の時に、地球と月の距離が最も接近する時に観察できるのですね。
NASAの科学者によれば、実際には、月は非常にゆっくりと地球から遠ざかっているため、今日見ているスーパームーンは、数十億年前の、普通の月サイズで見られているのではないかと説明してくれました。
さて、ブルームーンもスーパームーンも、それを見ると幸せになれると信じられているそうですね。今年の8月30日にそれを観察した人々に、幸せがやってきたかどうか? 素敵な夜のイベントにいつもより着飾った月ですから、それだけで、幸せを運んでくるのは本当のようですね。
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