ナウルは南太平洋にある島国です。地理的な問題もあり、交通が不便なため、毎年約200人ほどしかこの地を訪れません。そのため、世界で最も来訪者が少ない国とされています。しかし、あまり人が訪れないことで、商業活動が盛んではないため、この国は本来の自然の美しさや静けさを保っています。いわば隠された秘密の観光地なのです。
ナウル政府が紹介したところによると、ナウルはオーストラリア北東部にある楕円形の小さな島であり、赤道から南に約42キロメートルの場所に位置しています。島全体はサンゴ礁に囲まれ、人口は約1万人、公用語は英語です。
ナウルはリン酸塩の豊富な産地です。島では、太平洋リン酸塩企業(Pacific Phosphate Company)が1907年、採掘とオーストラリアに向けた輸出を開始しました。今では、リン酸塩の開拓がこの国での主要な経済手段となっています。
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英紙『デイリー・エクスプレス』は、人々はナウルを「太平洋の真珠」と形容しており、それは、大自然の芸術的才能の証明であると報じています。
この島は青緑色のラグーンに囲まれており、まるで青緑色の絵の具を塗ったキャンバスかのようです。日没も息を飲むほど美しく、人々を魅了します。この島の沿岸にあるサンゴ礁は、まるで万華鏡のようです。水面下には多種多様な海洋生物がおり、ダイバーたちを美しい夢の世界へと誘います。
ところが、この人里離れた楽園は、まだほとんど知られていません。宝物を持つこの国は、国家として独立しています。直行便が少なく、都会の喧騒から離れていますが、それらがつかみどころのない魅力の一つとなっていますね。この地域を訪れようとする観光客は、覚悟と冒険心を持ち、多くの回り道をしなければなりません。
毎年、ナウルを訪れる人数は200人ほどしかおらず、非日常を求める勇気ある人々にとっては楽園です。この200人は、リン鉱石採掘場跡を探検し、緑豊かな地形をハイキングし、何世代にもわたって受け継がれてきた方法で調理された獲れたてのシーフードに舌鼓を打ちます。
かつて、リン鉱石採掘の中心地として賑わったナウルは、採掘の傷跡を残していますが、ナウルの人々の精神は壊れていません。 彼らは常に温かい笑顔と広い心で訪問者をゲストとして迎え、伝統と物語を分かち合い、訪問者に本物の心を揺さぶる体験を提供してきました。
ナウルという小さな島は、人々が必見リストを完成させようと躍起になっている世界において、最も本格的な冒険はめったに訪れない場所で見つかることが多いということを思い出させてくれます。
ナウルと国交のある中華民国(台湾)は、ナウルの国土面積が21.2平方キロメートルで、ヨーロッパの小国であるモナコやバチカンよりも小さく、世界で3番目に小さな国であることを在ナウル大使館のウェブサイトで共有しました。
ナウルは年間を通して暑く、日中の気温は約34度。 降雨量は十分ですが不規則です。 近年の地球温暖化により海面が上昇しています。
生活面では、ナウルは豪ドルが使用されており、一般市民は輸入品に頼っているため、かなり物価が高くなっています。現地の住民は通常、雨水と淡水化された海水を混ぜたものを使用します。飲料水はボトル入りのミネラルウォーターが好まれます。食事は中華料理店と西洋料理店があり、小レストランも多くありますが、いずれも衛生面を気にする必要があります。
気候は常夏なので、ナウルではカジュアルなシャツとサンダルが一般的で、通気性と吸汗性に優れた素材の服が好まれます。女性の服装は保守的で、袖のあるブラウスや膝丈のスカートが多くなっています。
ナウルには高層ビルはなく、地元の人々のほとんどは木造やコンクリートブロックの家に住んでいます。旅行者は部屋不足を避けるため、渡航前にホテルを予約する必要があります。
ナウルには19.3キロの環状道路があり、状態は良い方です。レンタカーは1日約80豪ドルですが、借りられる車が少ないので、訪問前に車を手配しておくことが重要です。道路は左側通行で信号もないため、交通事情は良好です。
大使館はまた、ナウルの治安は良好ですが、夜間の一人旅には十分注意が必要です。また、よく吠える野犬がいるので、通行人は万が一に備えて、杖を携帯して歩いたほうが良いと注意を促しています。
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