漢方の知恵=若返りの秘訣 女性に欠かせない食品6選 (1)

正しい食事で老化を逆戻りさせる漢方の知恵  女性に欠かせない食品6選 (1)

女性にとってアンチエイジングやスキンケアは永遠のテーマであり、そのために日々肌のお手入れに励んでいる方も多いのではないでしょうか。漢方医学では、気と血は、人間の土台となるもので、気と血が不足すると、体が弱くなるだけでなく、老化のスピードも早まり、人より先に老けてしまいます。

気血(臓腑のエネルギー源)が十分な人は、目が澄んでいてうるおいがあり、肌にツヤとハリがあり、シミがありません。気血が足りないと、目が乾いて濁り、肌が荒れてくすみ、シミやニキビができたり、抜け毛や白髪が増えたりします。以下の食品は気血によく、定期的に食べることで老化のスピードを遅らせ、若々しさを保つことができます。

ナツメ

天然のビタミン剤と呼ばれ、「1日3粒食べると年をとらない」という言い伝えもあるほど、ビタミンCが豊富です。漢方医の胡先生によると、ナツメ(紅棗)は生命エネルギーと血を養い、脾胃の不足を補い、特に消化不良、下痢、鼓腸、便秘に悩む人のために便秘を改善します。胡先生によると、脾臓が良くなると、肌が自然に輝き、抜け毛を防ぎ、黒々とした艶やかな髪が生えるようになるとのこと。また、ナツメには心を落ち着かせ、眠りを誘う効果があります。

お勧めの食べ方:ナツメを乾燥させて食べず、蒸すか、ポットに入れて水と一緒に煮出してナツメティーを作ると、魔法瓶やポットに入れていつでも飲むことができますよ。

赤いナツメは、血を養い、便秘を改善するのに適しています。 (NikDonetsk / PIXTA)

黒ゴマ

《本草綱目》によると、「ゴマを長く摂ると、視力がよくなり、体が軽くなり、若さを保つことができる」とされています。ゴマには黒ゴマと白ゴマの2種類があり、黒ゴマの方が薬効が高いため、健康目的で利用されることが多いようです。黒ゴマは甘くてまろやかな性質で、肝腎を養い、血を養い、乾きを潤す働きがあります。漢方医の徐仲謀氏によると、腎臓のために黒ゴマを食べることは、五臓六腑に効き、全身を強壮にする効果があるとされています。

黒ゴマに含まれる天然ビタミンEとリノール酸は、優れた抗酸化作用、エモリエント(肌のうるおいを保ち、皮膚を柔らかくする)作用、天然美肌作用があります。また、黒ゴマには下剤や体を酸化させ、老化を促すとされているフリーラジカルの消去など、さまざまな効能があります。

お勧めの食べ方: 炒めて粉にし、毎日ご飯や麺類に振りかけてお召し上がりください。または、ヨーグルトやサラダに加えると、吸収がよく、簡単に取り入れることができます。黒ゴマは一度に過剰に摂取するのではなく、長期間にわたって摂取する必要があり、1日10gで十分です。

黒ゴマは天然の美肌成分です。 (SORA / PIXTA)

くるみ

クルミは医学的に認められたアンチエイジング食品で、「長寿の果実」と呼ばれています。くるみといえば、まず脳を活性化させる効果が思い浮かびますが、これはくるみの効能のほんの一部にすぎません。

漢方では、クルミは温性(体を温め)で甘味があり、胃や血液、肺に良いとされています。 腎は体の土台であり、精髄を含んでいます。腎のエネルギーが十分であれば、肌、骨、髪、歯がきれいになります。

また、現代医学では、くるみにはアルギニンとリノール酸が含まれており、これらは強力な抗酸化物質で、人間の細胞を酸化のダメージから守り、細胞の老化を遅らせることがわかっています。

推奨される摂取量:くるみは、1日20g程度(くるみ4~5個程度)を目安に、適度に食べるようにしましょう。生で食べたり、米やレッドデーツと一緒に調理してレッドデーツウォールナッツのオートミールにすることもできます。

漢方医によると、クルミの最大の効能は脳ではなく、腎臓にあるそうです。(gugugu / PIXTA)

(つづく)

李佳