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大豆
大豆は「豆の王様」と呼ばれるほど栄養価が高く、良質な植物性たんぱく質だけでなく、カリウム、マグネシウム、大豆イソフラボン、大豆サポニン、リノール酸など、特に女性に嬉しい成分が豊富に含まれています。
食品栄養学博士で、栄養士の陳小薇氏によると、大豆イソフラボンは人間のエストロゲンに似た植物性エストロゲンで、女性の更年期症状の緩和や骨粗鬆症のリスクを軽減する働きがあるといいます。また、大豆イソフラボンには卵巣の老化を遅らせたり、肌の弾力を維持する効果もあります。
大豆に含まれるリノール酸は、肌のメラニンの生成を効果的に防ぐことができ、美白のための自然食品といえます。大豆サポニンは体内のフリーラジカル(不安定な分子で電子を奪い他の分子を損傷させる化学物質で、酸化ストレスや外部要因によって生成)を消去することができ、肌の老化に効果的です。
お勧めの食べ方:大豆を4~10時間浸し、水と氷砂糖少々を加えて豆乳にします。クコの実を9つ、ナツメを数個、加えたりするのもおすすめです。日本の栄養士である亀崎智子氏は、1日に200mlの豆乳を朝晩、できれば温かい状態で飲むことを勧めています。
ニンジン
ニンジンは別名「東洋人参」とも呼ばれています。 ニンジンが目に良いということは多くの人が知っていますが、実はそれ以上の効果があるのです。薬用植物書『本草綱目』によると、ニンジンは「身体の下半分(下腹部や下肢など)のエネルギーを補い、調整し、胸、横隔膜、胃、腸を調和させ、五臓を鎮め、無害で人々を健康にするのに有益である」とされています。
また、現代医学では、ニンジンに含まれる大量のβ-カロテンがフリーラジカルを消去し、赤血球の活性を高め、体内の抗酸化力を強化し、老化を遅らせることができると証明されています。さらに、カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚の上皮組織の健康を維持し、皮膚をしなやかで弾力のある状態にすることができます。ビタミンAが不足すると、夜盲症などの目の病気にかかりやすくなるだけでなく、肌が乾燥したり、たるみや老化の原因になります。
お勧めの食べ方:栄養士は、ニンジンは生で食べることや食べ過ぎに注意し、1日100g(中1本)程度、できれば油で炒めて摂取することを推奨しています。
シロキクラゲ
慈禧太后の好物であったシロキクラゲ。中医学によると、シロキクラゲは性質が穏やかで味が甘く、毒性がなく、肺を潤し、胃を養い、陰を養い、気をまし、血を調和させ、脳を養い、心を強くする作用があり、ツバメの巣に匹敵します。
シロキクラゲは、コラーゲン、ビタミン、17種類のアミノ酸、その他、体に必要な多くの微量元素を豊富に含み、皮膚に栄養を与え、乾燥を防ぎ、老化を遅らせます。シロキクラゲから抽出された多糖類は天然の保湿因子で、肌の水分量を改善するだけでなく、顔のシミを目立たなくするので、特に女性に適しています。
お勧めの食べ方:シロキクラゲ、ユリ根、ハスの実、大麦を水に浸し、鍋に入れて水を加えて煮込み、リンゴは皮をむき、ナツメは切って加えます。強火にかけて沸騰したら、弱火にして1時間煮込みます。シロキクラゲは毎日食べると消化不良を起こし、胃腸に負担をかけるので、毎日食べない方がよいでしょう。
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