超加工食品をやめて何を食べる?ヘルシー選択肢

加工食品は人に好まれますが、研究ではこのような食品は健康被害をもたらしがちだとわかりました。しかし、現代人を取り巻く環境から完全に超加工食品を排除することは不可能に近いと言えるでしょう。

炭酸水、ポテトチップス、アイスクリーム、肉の缶詰などの加工食品はすでに人々の食生活のメインとなり、食品供給は70%超える加工食品に依存しています。

最新の科学研究では、超加工食品の過度摂取が健康へ悪影響を及ぼすと結論付けました。約1千万人を調査対象とした2月の調査データによると、超加工食品の摂取により、数十種の病気の発症や死亡のリスクが高まることがわかりました。

野菜、果物、豆類、ナッツ類、そして魚介類をメインとした地中海式食事法は、がん、糖尿病、心臓病、高コレステロール、脳卒中のリスクを減らし、脳の働きを改善し、骨の密度を向上させ、うつ病や認知症を予防することもできます。
 

超加工食品を知る

超加工食品の摂取増と健康リスク:10%の摂取増で早死リスクが14%アップ
(ごんちー / PIXTA)

 

CNNの専門家は、まず第一に、多くの成分を含む食品を食べないようにすることを提案しています。

国際連合食糧農業機関 (FAO)は、成分表のリストが長いのが超加工食品の特徴だと紹介し、食品添加物がたくさん入っている可能性があると言います。炭酸飲料、ポテトチップス、レトルト製品、フライドチキン、アイスクリームなどの成分リストを見ると、防腐剤、人工着色料、着色料、消泡剤、膨化剤、漂白剤、ゲル化剤、光沢剤、乳化剤、ずらりと並べられており、砂糖、塩、脂肪なども惜しみなく使用されています。このような食品は間違いなく超加工食品です。

気をつけなければいけないのは、ファーストフード店のメニューにも超加工食品がたくさんあることです。ホットドッグ、ハンバーガー、チキンナゲット、ポテトフライなど。

まずは一日三食から、健康的な食事を心掛けましょう。
 

脳の働きや心臓機能促進に効果的!
果物・野菜を食事にプラス

時間のないときには、プレーンヨーグルトに果物やナッツを加えて食べれば手軽な栄養食(no_sick / PIXTA)

まず、朝食から変えましょう。甘いシリアル、お菓子を避け、牛乳、はちみつ、ナッツや果物などと一緒に調理した温かくて腹持ちの良いオートミールなどの穀物を食べましょう。時間のないときには、プレーンヨーグルトに果物やナッツを加えて食べれば手軽に済みます。

ランチは、サンドイッチやピザばかリの食事を避け、お米などの穀物を週二回取り入れるのがお勧めです。

夕食は、できるだけハンバーガーやチキンナゲットなどファーストフードを避けるようにしましょう。

おやつも非常に慎重に選ぶ必要があります。スイーツの場合、ケーキやアイスクリームは特別な日には問題ありませんが、日常的なデザートなら市販のポテトチップス、加糖のヨーグルトの代わりに、リンゴ、オレンジ、バナナ、野菜スティックなど、果物や野菜を摂ることをお勧めします。

タンパク質が豊富なナッツや種子は腹持ちが良いだけでなく、脳の働きや心臓機能を促進する効果も期待できます。 

 

バランスを重視

クッキー、ポテトチップス、ケーキなどは超加工食品に含まれる(freeangle / PIXTA)

超加工食品の摂取はバランスも重要で、食べていいものもあれば、極力に避けるべき物もあります。

30年にわたる研究の結果、超加工食品の摂取は早期死亡に繋がることがわかりました。研究チームのメインメンバーであるハーバード大学T.H. Chan公衆衛生大学院臨床流行病学および栄養学の副教授である宋明陽博士は「同じ加工食品でも、加工肉、砂糖入り食品や飲料水は健康被害をもたらすリスクが穀物の加工食品を遥かに超えている」と指摘しました。

「シリアルや全粒粉パンも超加工食品ですが、食物繊維、ビタミン、ミネラル等体に有益な栄養素が含まれています」と宋博士は述べ、一方、「加工肉、砂糖入りの飲料、さらに人工甘味料入り飲料のような超加工食品の摂取は極力避けるべきです」と述べています。

李言