過去90年間ワクチンに使用されてきた毒素の“強化版”がHPVワクチンに含まれている

子宮頸がん予防のHPVワクチンに含まれる否定しようのない毒性成分(中)

操作された非倫理的な研究

生理食塩水の代わりにアルミニウムを含むプラセボを投与されたセシリエさんの経験は、臨床試験がどのようにして参加者を騙しながら結果を操作するように設計できるかを示しています。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンから出版された論文内のガーダシルFUTURE II臨床試験データには、被験者が4価のガーダシルまたは「見た目には区別できないアルミニウム含有プラセボ」のいずれかを投与されていたことが明確に記載されています。

なぜ生理食塩水ではなくアルミニウムが比較対象として使用されたのでしょうか?

標準的な製薬における臨床研究に基づくならば、通常のワクチン研究デザインでは、比較グループとして本物のプラセボ (生理食塩水など)を使用する必要があります。しかし、ガーダシル FUTURE II 研究のプラセボ群では疑似プラセボが使用されました。つまり、本当のプラセボではなく、薬理学的な活性を持つ化合物であるアルミニウムを含んでいたのです。これは普通ではありません。

「何人かの少女が同じようなまれな被害を被っても違いはわかりません。隠されてしまいます。これは魔術です。許されるべきではありません」とピーター・ゲッチェ博士はドキュメンタリー「アンダー・ザ・スキン」で述べました。

ゲッチェ博士は、デンマークの医師、臨床研究デザインおよび解析の教授であり、デンマークのコペンハーゲンにあるノルディックコクランセンターの元トップです。 彼はコクラン共同計画の共同創設者でもあり、いわゆる世界五大医学雑誌に70以上の論文を発表しており、30,000回以上引用されています。

世界五大医学雑誌とはニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、ランセット、アナルズ・オブ・インターナル・メディシン、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーションです。 

ドキュメンタリー「アンダー・ザ・スキン」出演時のピーター・ゲッチェ博士。(Screenshot via The Epoch Times, courtesy of Ehgartner & Moll Filmproduktion GmbH & Co.)

エクスリー氏は論文「アルミニウムベースのアジュバントは臨床試験でプラセボとして使用すべきではない」の中で次のように述べています。

「それ自体が副作用を引き起こすことが知られているプラセボを使用するには、非常に強力な科学的根拠を示す必要がありますが、最近のヒトへのワクチン接種に関する文献では、そのような科学的正当性を証明するものは見つかりませんでした。ワクチン接種後の重篤な副作用はまれですが、アルミニウムベースのアジュバントは単独で、または抗原と組み合わさって作用するため、これらの効果を無視したり無効化することは容認できません。影響を受けやすい人々を危険にさらしかねないからです」

ガーダシルの裁判では医療倫理が明らかに無視されたことがわかります。被験者の健康は、インフォームドコンセントなしに危険にさらされています。

このような意図的な研究デザインを使用することにより、ガーダシル群では、アルミニウム「プラセボ」群とまったく同じ2.3%の割合で、参加者が全身性自己免疫疾患を発症しました。しかし、アルミニウム投与群の2.3%が被害を受けたことは、非倫理的かつあってはならないことです。

このような非倫理的な研究を実施した本当の目的は、ガーダシルの有害性を隠すためだったと考えられます。

連載記事の第1章と第2章では、HPVワクチン接種後の否定しようのない死亡事例と重傷事例について紹介しました。これらの被害が医師や科学者によって無視されることが多かったのは、有害反応がプラセボ群とワクチン群に同じ割合で表れるよう慎重にデザインされた研究による戦術的な隠蔽のせいです。これらの被害には自然な原因があり、ワクチン未接種者でも経験するかのように見せかけられたのです。このあからさまな嘘に多くの人が騙されてきました。

根拠なきリスク・ベネフィット評価

スイスのジュネーヴを本拠とする製薬会社メルク・セローノでリスク管理および疫学の元責任者を務めたエンリカ・アルテリ博士は、2012年7月2日に欧州医薬品庁(EMA)の「医薬品の安全性と有効性」の責任者に任命されました。

彼女の民間企業から公共部門への異動は、この業界における「リボルビングドア(回転ドア:官公庁と民間企業との間で、人材が流動的に行き来する仕組みのこと)」の例であり、国の医療制度における意思決定に業界寄りのバイアスがかかる可能性が懸念されます。

ガーダシルはメルク社によって開発されました。

ドキュメンタリー「アンダー・ザ・スキン」の中で、アルテリ博士はHPVワクチン接種に何ら責任はないとする旨を声明で発表しました。

「今やHPVワクチンの安全性は確認できます。ワクチンの使用方法を変更したり、現在の製品情報を修正したりする理由はありません」

EMAは40ページの報告書の中で、エリザベスさんとマリカさんの訴え(第2章を参照)と同様の症状について、HPVワクチンとは全く関係ないとして無視しました。

メルク社によって開発されたガーダシル (Russell Kirk/Merck & Co. via Getty Images)

こうして見事に魔術が効いたわけです。保健当局がガーダシルを完全に安全であると結論付けただけではありません。科学界もガーダシルの研究デザインに騙されました。

例えば、HPVワクチン臨床試験に関する2018年のコクランレビューの著者らは、HPVワクチンに関連する重篤または一般的な害は発見されなかったと主張しました。

なぜ彼らはプラセボ群のデザインの真相を見抜くことができなかったのでしょうか?彼らが簡単に騙され、共犯者になったのはなぜでしょうか?

研究の背後にある真実をさらに明らかにするために、デンマークのコペンハーゲンにあるノルディックコクランセンターのラース・ヨルゲンセン氏とトム・ジェファーソン氏を含む3人の科学者が、コクランの共同創設者であるピーター・ゲッチェ博士とともに、厳格な24のHPVワクチン臨床研究報告に対する独立したシステマティック・レビューを実施しました。このレビューには8〜72歳の参加者95,670人(83%が女性)が含まれており、平均49か月間追跡調査されました。

このデータに基づく最も衝撃的な発見の1つは、これらの研究の対照群の96.3%がアルミニウムベースのアジュバントを受けていたということでした。これは、HPV ワクチンによって引き起こされる害の正確な評価を (どの程度かはわからないが)歪めました。

HPVワクチン臨床試験において対照群の96.3%がアルミニウムベースのアジュバントを受けた (Illustration by The Epoch Times, Shutterstock)

著者らは、研究デザインにより「24件の研究すべてにバイアスがかかっているリスクが高い」と判断しました。該当する試験は主にベネフィットを評価するように設計され、毒素であるアルミニウムを比較対象として使用しており、害を評価するための適切なデザインがなされていなかったため、HPVワクチンによって引き起こされる実害を判断することは不可能でした。

ガーダシルに対する現在のリスク・ベネフィット評価は、良性のもの(生理食塩水)と比較せず、ワクチンの主要成分(アルミニウム)と比較したため、無効です。

ラース・ヨルゲンセン博士による2018年の博士論文は、ガーダシル研究のほとんどが、有害であることが知られている非晶質ヒドロキシリン酸硫酸アルミニウム (AAHS) を比較対象として使用しているため、ワクチンのリスク・ベネフィット分析は不可能であると結論付けています。

ガーダシルに含まれるアルミニウムは深刻な問題です。 ワクチンに含まれるアルミニウムは、特に乳児に投与された場合に悲惨な結果をもたらす可能性があります。

ワクチン接種後に死亡した乳児

2022年10月28日、生後62日のソーヤーくんが、予定されていた小児ワクチン接種から34時間後に死亡しました。アメリカのメイン州在住の両親が1年近く息子の死因の説明を求めた結果、ソーヤーの血液が成人にとって有毒と考えられるレベルの95μg/Lのアルミニウムを含んでいることが毒性学の報告書によって示されました。神経毒性の兆候は、血中アルミニウム濃度が60μg/Lを超えると観察されます。

実際、2005年までに、乳児は生後18か月間にワクチン接種によって、アルミニウム4925μgを摂取するようになりました。食物、皮膚、牛乳などの他の暴露源は考慮に入れません。

2005年までに、乳児は生後18か月間にアルミニウム4925μgを摂取するようになった。これは2000年と比べて25%の増加だ (Illustration by The Epoch Times, Shutterstock)

ワクチン中のアルミニウムは「宝くじのよう」

アメリカの小児期の予防接種スケジュールにあるワクチンの多くに、アルミニウムアジュバントが含まれています。さらに、ワクチン中のアルミニウムの含有量は規制当局による厳格な管理下にありません。

Journal of Trace Elements in Medicine and Biologyに掲載された研究では、乳児がワクチンによって摂取するアルミニウムの量は予測も管理も全くなされておらず、「宝くじのよう」であることが判明しました。

研究によると、13種類のワクチンのうち10種類で測定されたアルミニウムの量は、メーカーが患者情報リーフレットで報告しているアルミニウムの量と一致しませんでした。

ワクチンおよびワクチンロット全体の分析により、次のことが明らかになっています。

  • ファイザーのプレベナー13など6つのワクチンには、メーカーの発表よりも統計的に有意に多量のアルミニウムが含まれていた。
  • 4種類のワクチンに含まれるアルミニウムは、メーカーの発表よりも大幅に少なかった。
  • ワクチンブランドごとに、アルミニウム含有量の範囲が大幅に異なっていた。

EMAもFDAも、乳児用ワクチンのアルミニウム含有量を独自にまたは定期的に測定したとは認めておらず、代わりに製造業者の(欠陥のある)データに依拠していると見られます。

アルミニウムの暴露源

小児用ワクチンに含まれるわずかなアルミニウムが健康問題を引き起こすはずがないと主張する人々は、環境中のさまざまな発生源から蓄積されたアルミニウム曝露(体内負荷量)をしばしば見落としています。

アルミニウムは、ワクチンアジュバントとしてだけでなく、水、加工食品、食品パッケージ、調理器具、化粧品、医薬品、医療器具など、私たちの環境中に広く存在します。

食料と水:

  • 乳児用調製粉乳またはアルミニウムに曝露された母親からの母乳
  • 調理器具、ホイル状の包装、アルミ缶
  • 多くの加工食品に含まれるアルミニウム塩
  • パンを白くするために使用される硫酸アルミニウム
  • アルミニウム機械を使用した加工による食品汚染
  • アルミニウム汚染物質にさらされた魚
  • 不適切な農業行為に起因する酸性土壌中のアルミニウムによる、お茶、コーヒー、タバコ、マリファナ、大豆、およびその他の食用植物製品の汚染(酸性土壌はアルミニウムをより吸収でき、グリホサートは低pHレベルで強力なアルミニウム結合剤となる)
  • アルミニウム塩は、水処理プロセスにおいて不純物や粒子を除去するための凝集剤として一般的に使用される

医療器具:

  • 制酸剤、腎臓透析に使用されるリン吸着薬、多くの鎮痛剤に含まれる緩衝剤、乳児や入院中の成人用の静脈内製剤などの薬剤
  • 血液加温器などの輸液
  • 人工股関節置換術用の人工器官および歯科用製品。

化粧品や消臭剤にもアルミニウムが含まれている場合があります。

ワクチン中のアルミニウムに関連する病気

従来のワクチンにはアジュバンドは含まれていませんが、新しい世代のワクチンには通常、免疫系を活性化して抗原に対する抗体を産生するアジュバントの添加が必要とされます。

炎症、アレルギー

アルミニウムアジュバント単独でも、多くの悪影響が報告されています。局所的な炎症の兆候(注射部位の痛みや圧痛、接触皮膚炎)は、アルミニウムの毒性と細胞を破壊する能力によるものです。

さらに、細胞死と炎症を誘発するアルミニウム塩の毒性作用も、一部の被験者が注射部位に持続的なしこりや肉芽腫を発症する理由の説明となり得ます。

ワクチンに含まれるアルミニウムアジュバントは、より多くのアレルギーや重篤な反応を引き起こす可能性のある「Th2」細胞に対する反応に偏りすぎて、不均衡な免疫反応を引き起こす可能性があります。すでにアレルギーを起こしやすい子供にとっては特に心配です。 場合によっては、アルミニウムをアジュバントとして添加したワクチンが、標的としたウイルスに感染した際に肺の問題に関連することがあります。現在、様々な物質に対するアレルギーを持つ子供や大人が増えているのは、こういったことのせいであると説明できるかもしれません。

さらに、ワクチンに使用される水酸化アルミニウムの長期的な影響について、さらなる安全上の懸念が提起されています。

アルミニウム塩は、筋肉痛や疲労を経験している患者に見られる原因不明の症状であるマクロファージ筋膜炎(MMF)などの重篤な有害事象を引き起こす可能性があります。Brain誌に掲載された研究では、MMF患者は全員、症状が出る前にB型肝炎、A型肝炎、破傷風などの水酸化アルミニウムを含むワクチンを受けていたことが判明しました。この研究は、MMFが水酸化アルミニウム含有ワクチンの注射に関連しており、注射部位に持続的な炎症を示すことを示唆しています。

アルミニウムアジュバントは、犬や羊においても局所的に慢性的な肉芽腫性病変を引き起こし、悪性線維肉腫に進行する可能性があります。

自己免疫疾患

アルミニウムの重要な副作用は、「アジュバントによって誘発される自己免疫/炎症性症候群」です。これは、アルミニウムが細胞やタンパク質にしっかりと付着するため、タンパク質の立体構造が変化してしまうために起こります。T細胞がこれらの変化したタンパク質を「自己ではない」と誤認することで、自己免疫反応を引き起こす可能性があります。

さらに、HPVウイルスのタンパク質は、交差反応性と呼ばれるヒトのタンパク質と重複する構造を持っています。HPVワクチンに使用されるタンパク質を調査したイタリアとイスラエルの科学者による2019年の研究は、それらがヒトのタンパク質の一部と重複すると結論づけました。

これは特に有害です。なぜなら、ワクチン接種者がガーダシルワクチンのタンパク質に対する抗体を生成すると、免疫系が自身の細胞の一部を攻撃するようになり、さまざまな「自己免疫疾患」を引き起こす可能性があるからです。

ガーダシルワクチンを接種した人は、HPV抗原に対する抗体を生成するだけでなく、神経の構成要素や細胞核内のミトコンドリアを攻撃する免疫系反応も起こすことになります。

保健当局とメルク社はガーダシルによる重傷を繰り返し否定していますが、患者から相談を受けた医師や研究者らが、これらのワクチンが害を及ぼすかどうか、また害を及ぼす場合には何がその原因となっているのかを特定するための研究が始まっています。

自律神経障害の分野で35年以上の経験を持つデンマークの医師、イェスパー・メルセン博士は、マリカさんはおそらくHPVワクチンによって引き起こされる自己免疫反応を患っていると診断しました。つまり、第2章で紹介した通り、マリカさんの免疫系が彼女自身の神経を攻撃したということです。

マリカさんだけでなく、ポーラさんとサラさん(第2章を参照)も自己免疫によって誘発される重傷を経験した可能性があります。少女たちの中には歩くことも、立つことさえできない人もいて、全員が通常の生活能力を失っています。

2023年10月5日、フランス南西部ル・ブスカにて、HPVワクチン接種キャンペーン中に注射を受ける女子生徒(Philippe Lopez/AFP via Getty Images)

HPVワクチン関連の自己抗体検査の専門家である生物学者のゲルト・ヴァルカット氏は、ドキュメンタリー「アンダー・ザ・スキン」の中で、「多くの病気について、自己免疫疾患である可能性に医師たちがまだ気づいていない」と述べた。

ヴァルカット氏は、特定の周波数で鼓動する心臓細胞を使用して疑わしい抗体を検出する特別な方法を確立しました。この心拍数は測定され、血液中の抗体の存在を判断するための基準として使用されます。心拍数の増加は抗体の存在を意味し、自己免疫疾患を示します。

私たちの細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアに対する免疫による攻撃は、セシリエさんとエリザベスさんが経験した極度の疲労を明確に説明しています。 二人とも3種類の自己抗体検査で陽性反応が出ました。

エポックタイムズのシニアメディカルコラムニスト。中国の北京大学で感染症を専攻し、医学博士と感染症学の博士号を取得。2010年から2017年まで、スイスの製薬大手ノバルティスファーマで上級医科学専門家および医薬品安全性監視のトップを務めた。その間4度の企業賞を受賞している。ウイルス学、免疫学、腫瘍学、神経学、眼科学での前臨床研究の経験を持ち、感染症や内科での臨床経験を持つ。