グレゴリー一家は、子供たちに昔ながらの子供時代を体験させたいと考え、都会の家を売り払い、アルバータ州の田舎にある山々が見える丘の上のログハウスに引っ越しました。
「自分の子供時代を振り返ると、ほとんどの人は『シンプルさ』や『よりシンプルな時代』を思い出します。子供たちの無邪気さを守り、子供時代を楽しんでもらうために、できる限りのことをしたいのです」と、コンテンツ・クリエーターであるシャンタル・グレゴリーさん(Chantal Gregory)はエポックタイムズに語りました。
もともと救急救命士だったグレゴリーさんは、今では幼児と新生児の母親です。彼女の一日は、鹿のソーセージ、サワードウ(伝統的なパン種)のパン、新鮮な卵で構成された家族の朝食から始まります。その後、2歳半の息子ジャックと一緒に、鶏、羊、犬、納屋猫を飼育している農場で家事を手伝います。
特に、息子ジャック(Jack)の「一日のハイライト」とも呼べる出来事は、鶏の世話をすることです。彼はミニトラクターに鶏や羊の飼料を積んで鶏舎やペンに運ぶことを楽しんでいます。「鶏舎と放し飼いの牧草地はかなり広いので、彼は外に産み落とされた卵を見つけるのを楽しんでいます。彼にとっては、毎日イースターバニーがやってくるようなものです」とグレゴリーさんは語ります。
実際、ジャックは生後11か月で四輪バギーに乗り始め、その後、両親からミニトラクターを贈られました。それ以来、この自立した幼児は、農場の手伝いをするためにその運転技術を発展させてきました。「主人は、今ではジャックの方が私より上手に運転できると言っています」と、グレゴリーさんは笑いながら語りました。
シンプルライフのために都会を離れて
グレゴリー夫妻は、都会での生活が「あまりに混沌として政治的」になってきたと感じ、息子たちを育てるには適していないと考えました。「アルバータ州の小さな町には、まだシンプルな感覚が残っています」と彼女は述べ、小さな町での生活は、自分が育った「古き良き時代」を思い出させてくれるとも付け加えました。この変化に伴い、夫妻は息子たちに狩猟、漁業、自家栽培、そして他人を尊重することを教える機会を得ました。
「何マイルも隣人がいない場所に引っ越したことで、都会では得られないプライバシーと安全が手に入りました。彼は一日の90%を外で過ごしていますが、車が通り過ぎることも、知らない人や信用できない人がいることもないので、私たちはとても安心しています」と語ります。
もちろん、郊外での生活には困難も伴います。その一つが買い物の選択肢の少なさです。幼児と新生児を抱えながら、最寄りの食料品店から35分も離れて暮らすのは簡単ではありませんが、それでもグレゴリー夫妻はその代償を厭わないといいます。加えて、アルバータ州の厳しい冬と小さなログハウスでの生活、そして忙しい幼児を育てる日々もまた、大変なものです。
「シンプルな」子供時代の再現
グレゴリーさんは、しつけや日曜日の教会への出席、そして外遊びを取り入れることで、「昔ながらの」子育てを再現しようと努力しています。「街灯がつくまで帰ってくるな」というのは、私の子供時代の常とう句でした。それが私たちは大好きでした。自分の子供たちにも同じ体験をさせたいし、彼らが子供らしく過ごせるようにしたいのです」と彼女は語ります。
さらに、「大人を尊重し、親切でありながら、自分の信念をしっかり持つように育てたい」と続けます。グレゴリー家の目標は、子供たちにまず神、次に家族、そして他のことは後回しにする価値観を教え、たとえその場に誰もいなくても、正しいことのために立ち上がることを教えることです。
幸いにも、グレゴリー一家の近くには、同じ価値観を持つ農村部の家族がいます。フルタイムのコンテンツ制作者として、グレゴリーさんは田舎でのライフスタイルをソーシャルメディアに記録し、多くの共感を得ています。
「みんな大好きよ!」と彼女は言います。「自分の家族にも同じようなライフスタイルを送りたいと願う他のママやパパたちから、たくさんのコメントをもらいます」
彼女は自身の経験を通じて、「スローダウンして、人生をシンプルに保ち、小さな瞬間を楽しむ」ことの大切さを人々に伝えたいと願っています。
動画
(翻訳編集 呉安誠)
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