自撮りに象徴されるような、自分への過剰な愛情や快楽、快適さを追い求める世界の中で、私たちが自分自身を正しくケアし、愛するための、より健全で、多少困難を伴う方法も存在します。
すでに多くの人が自分自身に夢中になっているこの世界で、「自分を愛する方法」について書くこと自体、少し奇妙に思われるかもしれません。利己主義や自己中心的な考えは頂点に達し、自己抑制や自己犠牲、責任といったテーマは後回しにされ、快適さと楽しみが優先されているように見えます。
それでも私は、多くの人が本当の意味で自分をうまく愛してはいないのではないかと感じています。誰かを愛するのであれば――それが自分自身であっても――正しい方法で向き合ったほうがよいのです。
正しい自己愛は、私たちを変え、現代社会がかけている呪縛から目を覚まさせてくれます。私たちは互いに必要とし合う存在であり、ただ画面を見つめ、大きな経済の歯車として機能するだけの存在であるべきではありません。
健康的な自己愛に向けた8つのステップ
もし自分を愛するのであれば(そして、愛するべきなのですが)、私からの提案は次の通りです。
1.自分を愛するとは、自分を抑えることです
私たちの多くは、必要以上のものを手にしています。歴史的に見れば、現代の多くの人は非常に安全で便利な生活を送っており、それが自分でも気づかないうちに価値観や行動を形作っています。ときに愛とは、そうした快適さの一部を手放すことです。そうすることで期待をリセットし、本当に大切なものを見極めることができます。
2.他人を幸せにすることで自分を愛しましょう
幸せを追い求めれば追い求めるほど、それはかえって遠ざかるものです。この考え方は決して奇妙なものではありません。子どもを過度に幸せにしようとすると、かえって甘やかし、将来の困難に弱い人生を歩ませてしまうことがあります。その解決策は、愛を与えることです。愛は腐ることなく、人を変える力を持っています。そして最終的には、自分自身を内側から変えることにつながるのです。
3.困難なことに挑戦することで自分を愛しましょう
自分を愛する最良の方法のひとつは、快適な領域から一歩踏み出し、困難に挑戦することです。大切な人を愛するなら、その人にいつまでも未熟で子どもっぽいままでいてほしいとは思わないはずです。成長は、挑戦に向き合い、それを乗り越えられると知ることで訪れます。
4.驚きと神秘を人生に取り入れることで自分を愛しましょう
私たちは理性と科学の時代に生きていますが、その仕組みには限界もあります。多くの人が自然やスピリチュアルなものに、かつて未知の世界がもたらしていた感覚を求めています。これは無知でいようという意味ではなく、今なお残る神秘に心を開くことへの招待です。
5.本当の休息を見つけることで自分を愛しましょう
かつては「仕事は仕事」「休息は休息」とはっきり分けられていました。それは、昔の仕事が今よりもはるかに肉体的に厳しかったからかもしれません。現代の仕事は肉体的負担が比較的少ない一方で、私が言いたい休息とは「心の休息」です。私たちは絶えず情報を取り込み続けています。ポッドキャストを聴くことは休息ではありません。脳には立ち止まる時間が必要なのです。雑音から距離を置き、自分の思考に耳を傾け、周囲の人により気づけるようになることこそ、深い自己愛だと言えるでしょう。
6.友人に話すように自分に話しかけることで自分を愛しましょう
自分が自分に向けて使っている言葉を、そのまま友人に投げかけたことはありますか。もしそうであれば、それがどれほど冷たく、役に立たないかに気づくはずです。友人と話すとき、私たちは相手の立場に寄り添い、共感し、軌道に戻るための小さな後押しをします。それが愛の形です。自分自身にも、同じように語りかける必要があります。
7.外に出て、自然の食べ物を食べ、暗い場所で眠ることで自分を愛しましょう
私たちの社会は健康やウェルネスに過剰な関心を向け、新しい方法を次々と提示しては、お金やエネルギーを費やさせようとします。それ自体が悪いわけではありませんが、人生はもっとシンプルであってもよいのです。大地の恵みを食べ、自然の中で過ごし、涼しく暗い部屋でしっかり眠ること――それだけで、健康に必要な多くの要素は満たされます。
8.自分が目的を持って生まれてきたことを思い出すことで自分を愛しましょう
私たちは誰もが、かけがえのない存在です。自分の行動は長く影響を残し、人生そのものは尊い贈り物です。このことを心から信じることが、自分をこれまで以上に深く、豊かに愛することにつながります。
(翻訳編集 井田千景)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。