【大紀元日本10月18日】日常の生活習慣を変えればガンを予防できることが、最近の研究で明らかになった。米モフィット・ガンセンター(Moffitt Cancer Center)のトーマス A.セラー(Thomas A. Sellers)博士によると、ガンの7割は予防可能で、日常の生活習慣に注意することで多く防ぐことができるという。
1.濾過した水道水には、発ガン物質が少ない
濾過した水道水は、発ガン物質が発生する危険性が低いという。
米大統領府ガン諮問委員会(Presidents Cancer Panel)の報告によると、フィルターにかけられた水道水はペットボトルの水よりも安全で、水道の蛇口に直接設置されたフィルターから水道水を飲用するのが一番望ましいとされている。
プラスチック製の容器を強力な洗剤で洗浄した時、また酸や高温の液体に接触させた場合に溶け出すビスフェノールA(Bisphenol A; 略称 BPA)という成分は発ガン性があり、内分泌に影響をおよぼす化学物質である。それに比べて、ステンレスやガラスに蓄えられた水は、危険な化学物質に汚染されていないため、安全である。
2.肉類の調理の前に、天然香味料に浸す
肉類や魚を高温で調理すると、ヘテロサイクリックアミン(Heterocyclic amines, 略称HCAs)という物質が生成され、食べ物を炭火であぶると、多環芳香族炭化水素 (polycyclic aromatic hydrocarbons, PAH)という物質が生成される。両方とも、恐ろしい発ガン性物質であることが分かっている。
肉を直火で焼くなどの調理をする前に、ローズマリーとタイムの香味料に1時間以上浸してから焼くと、最大87%のHCAsを減らすことができる。
3.ドライクリーニングは極力さける
ドライクリーニングに使用されるパークロロエチレン(perchloroethylene 略称perc)という溶剤は、肝臓ガンや腎臓ガン、および白血病を引き起こすリスクが高いと今年、米国科学アカデミー(National Academies of Science)により報じられた。
その危険にさらされるのは、溶剤や旧型のドライクリーニングマシンを使用する作業員たち。消費者がその影響を受けるかどうかはまだ検証はされていないが、ドライクリーニングは極力避け、代わりに刺激性の少ない石鹸で手洗いし、陰干しにする方法を専門家は推奨している。汚れが落ちにくい場合は、酢を適量かけて洗うのもひとつの方法である。
4.添加物を含む食品は買わない
抗生物質やホルモンが添加された肉類は、買わないことを専門家らは勧めている。これらの添加物はガンや内分泌系に影響を引き起こす疑いがあるとされている。
また、殺虫剤が使用されていないオーガニックの野菜や果物を買い、殺虫剤が使用されたものはよく洗うようにする。セラー博士は、「殺虫剤には、少なくとも40種類の発ガン物質が含まれているので、あらゆる方法で取り除かなければならない」と話す。
自然の環境で育った野菜や果物はダイエット効果があるほか、ガンや心臓血管などの疾病の予防にも効果がある。
5. CTスキャンはなるべく避ける
「CTスキャンは素晴らしい診断用の機械だが、使う過程で多くの放射性X線物質を発し、また乱用されている」と白血病リンパ腫協会( Leukemia & Lymphoma Society)のバートン・カーメン(Barton Kamen)博士は語った。
研究者らによると、CTスキャンの3割が不要。高放射線量は白血病の引き金となり、無駄なCT検査を避けるためには、できる限り超音波検査、MRIなどの別の診断用機器を代わりに利用することを奨励している。
6.赤、青の生地は、体を紫外線から守ってくれる
研究によると、赤色と青色の生地は、ほかの色より紫外線を遮断する効果に優れているという。皮膚ガンにかかるリスクが高いのは、長期間紫外線にさらされる部位であり、頭頚部(耳、鼻、口、のど、顔面、頚部)に現れた黒色素細胞腫(melanoma)による死亡事例は、およそ2倍にも及ぶ。外出前は、赤色と青色の帽子をかぶるよう心掛けると良い。
7.多量の水の摂取は、膀胱ガンにかかるリスクを軽減
多量の水や飲料水を摂取すると、膀胱ガンにかかるリスクを軽減することができる。水は、尿中の発癌物質濃度を減らし、早く尿を排泄する手助けとなる。米国ガン学会(American Cancer Society)は、一日あたり、少なくともコップ8杯の水を摂取することが、健康に良いと勧めいている。
ガンは良くない生活習慣により誘発される病気であり、健康的で良い日常習慣を身につけることにより、効果的にガンを予防することができる。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。