大麻と精神病の関連性の研究で、以外にも大麻が肺部に造り出す損傷は煙草よりも深刻なものであることがわかった。しかし、煙草は多く吸うほど肺の損傷が大きくなり、肺に対する殺傷力は大麻よりも大きいとも伝えている。
英ガーディアンの報道で、ニュージーランド医学研究所(Medical Recearch Insutitude of New Zealand)はある研究において、一本のインド大麻葉巻が肺に与えるダメージは2.5回吸い込んだ場合、煙草5本の喫煙に相当することを発見。大麻と煙草の喫煙者に対し医学検査を行ったところ、これらは通気孔阻塞および悪性膨張を含むある種の問題を肺部に起こしていた。医師たちはこれらのダメージは喫煙者がフィルターも使用せず大麻を大きく吸い込んで、しかも煙を長時間吐き出さずにおり大量の空気が肺で滞るためと考えている。
このほかにも医学雑誌ソラックス(Thorax)の研究では研究員が18~70歳の志願者を募り、大麻の喫煙者、煙草の喫煙者、大麻と煙草両方の喫煙者、非喫煙者の4グループに分けて調査を実施した。すべての志願者は肺機能測定を受け、X線で彼らの肺部および通気孔が受けているダメージの程度を測定した。結果、喫煙者は皆咳や息切れを起こしており、煙草の喫煙者は肺気腫の兆候が現れていたそうだ。
さらに肺部のダメージの拡大と大麻の数量は関係していることもわかった。研究者によると、大麻は通気孔を塞ぎ、肺に力を入れて動かすため胸が苦しくなり息切れを起こすという。また大麻は肺の周囲に酸素を運ぶ毛細血管も破壊する。研究報告では大麻を使用すると精神分裂症などの精神病にかかるリスクが倍以上になることを指摘している。医学月刊誌ランセット(Lancet)も英国での深刻な精神病の病例800例は大麻が原因と公表している。
専門家は一本の大麻が肺に与えるダメージは一本の煙草よりも大きいため煙草のダメージは大麻ほどではないと考えられているようだが、事実がどうであれ煙草の害は大きく、それは煙草の喫煙量は大麻よりもはるかに多いことからくると話している。
煙草を多く吸うほど肺部の損傷は大きくなるのだ。
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