9世紀にはすでに、ロシアの羊飼いがコーヒーが人を興奮させることを発見していたと言われています。それから1000年以上経った今日、コーヒーが世界三大飲料のひとつとなり、2020年には世界で約1億7000万袋が消費され、最も人気のある朝の飲料になるとは、彼は知る由もなかったでしょう。しかし、コーヒーの摂取については、疑問や誤解が多いようです。
実際、コーヒーには爽快感以外にも、酸、カリウム、マグネシウム、抗酸化物質などの栄養素が含まれており、消化を良くしたり、筋肉機能を強化したり、心臓の健康を増進したりと、多くの健康効果が期待できます。
また、適量のカフェインは代謝を高め、エネルギーレベルを上げるので、特にダイエットには効果的ですが、成人の場合は400mlを限度に摂取量をコントロールすることが必要です。また、専門家は、コーヒーの飲み方によっては健康に永続的な影響を与える可能性があると警告しています。
では、どのようにコーヒーを飲めば、健康な体だけでなく、脂肪燃焼や減量もできるのでしょうか?
1.砂糖を入れずにコーヒーを飲む
砂糖なしでコーヒーを飲むことは、健康な飲み方で最も簡単でわかりやすい方法の1つです。ここでいう砂糖とは、ショ糖、甘味料、蜂蜜、果汁など、抽出・精製された付加糖のことで、もともと糖分を含んでいる果物は除きます。
必要な砂糖の量には個人差があります。専門家は、1日の摂取量はカロリーの0.25%で十分だと推奨しています。つまり、1日1500キロカロリー摂取する人の場合、砂糖の平均摂取量は37.5グラムを超えてはいけないということです。
砂糖入りのコーヒー1杯は大したことないかもしれませんが、長期間にわたって砂糖を添加したものを摂取しすぎる習慣は、体重増加や糖尿病、心臓病のリスク上昇にもつながります。
アドバイス:アイスコーヒーよりもホットコーヒーの方が血行が良くなり、体脂肪が早く燃焼されるので、ダイエットに効果的です。
2.ブラックコーヒーを飲む
中国人がお茶の味を落とさないために、砂糖やミルクに頼らないのと同じように、コーヒーもブラックで飲むのが最も本格的で健康的な飲み方なのです。ブラックコーヒーは非常に低カロリーで、カップ1杯200mlのブラックコーヒーのカロリーはわずか5kcalしかなく、ダイエットに最適な飲み物です。
しかし、砂糖だけでなく、コーヒーメイトやクリーマーを入れすぎてコーヒーを飲むことも健康に悪影響を及ぼします。全乳や半乳を入れすぎると、カロリーや脂肪が多くなり、健康やダイエットにはむいていません。
ダークチョコレートを食べるように、ブラックコーヒーも最初は苦味や酸味に違和感を覚える人が多いのですが、最終的にはその純粋なオリジナリティに惚れ込む人が多いので、一度試してみてください。
コーヒー飲料のなかで、スターバックスのモカフラペチーノ(370kcal)やキャラメルマキアート(250kcal)など、とてもおいしいですが、カロリーが高いものはダイエット中の方にはおすすめできません。
アドバイス
ブラックコーヒーの味が苦手な方は、シナモンパウダーやルイボスティーを加えると、コーヒーの風味や味わいがより一層引き立ちます。
3.コーヒーは適量を飲み、食事の代わりにはしない
コーヒーには天然の食欲抑制効果があり、専門家は食べ物や食事の代わりとして使用しないよう勧めています。 特に体が疲れ始める午後3時や4時に、体をリフレッシュして摂取カロリーを減らそうと考え、食事を高カロリーの濃いコーヒーに置き換える人がいます。
食事を抜くと代謝が悪くなるばかりでなく、高カロリーだからといって満腹感が長く続くわけではないので、コーヒーを食事の代わりにすると次の食事で食べ過ぎてしまう可能性があるのです。
アドバイス
コーヒーは食事の代わりとして、また飲料水の代わりとして使用するべきではありません。コーヒーは1日3〜4杯を限度に飲むようにしましょう。朝食後、ブラックコーヒーを飲み、朝食を抜かないようにする。ドリップ/ファンネルで抽出したコーヒーは、マシンや抽出したコーヒーよりも複雑な風味を持ち、豊かな層と深みがあるのが特徴です。
4.コラーゲンペプチドパウダーを追加
暴飲暴食が太る大きな「元凶」であることはよく知られています。コーヒーに含まれるカフェインには、空腹感を抑える効果がありますが、コーヒーにコラーゲンパウダーを加えれば、満腹感が得られるだけでなく、タンパク質とアミノ酸の摂取量も増えます。また、コラーゲンパウダーはコーヒーの味を変えることはありません。
アドバイス
まずコーヒーをブラックで飲んでから、運動する。飲んだ後の1時間が脂肪燃焼のゴールデンタイムです。ただし、コーヒーには利尿作用があるため、体内の水分が早く失われる傾向があるので、運動中の水分補給は適度にするとよいでしょう。
5.午後はコーヒーを飲まない/カフェイン抜きのコーヒーに限る
午後3時や4時になると、コーヒーを飲みたくなりますが、栄養学の専門家によると、これは非常に悪い習慣だそうです。カフェインは睡眠に影響を与え、就寝間際にコーヒーを飲むほど、寝つきが悪くなる可能性が高くなります。また、睡眠不足は過食や体重増加の原因になることもあります。午後はコーヒーを抜くか、カフェインレスのコーヒーだけを飲むとよいでしょう。
カフェインは、安静時のカロリー消費量である基礎代謝量を増加させることができる限られた物質の一つです。 カフェインには覚醒作用があり、代謝を促進します。 代謝とは、体が1日を通して栄養素を分解し、カロリーを使用・燃焼させるプロセスのことです。
カフェインには新陳代謝を活発にする働きがありますが、コーヒーを人工的なエネルギー源として、長時間使用することは好ましくありません。
アドバイス
健康にもダイエットにも、十分な量の良質な睡眠をとることはとても大切です。
専門家が勧めるコーヒーダイエット
朝食
ブラックコーヒー1杯+コラーゲンペプチドパウダー1杯
オムレツと野菜巻:
卵2個、ほうれん草1/2、玉ねぎ1/2、トマト1/2、低脂肪チーズ1スライス
昼食:
ブラックコーヒー1杯
アボカド+チキンのサンドイッチ1個
おやつ
ブルーベリー1/2カップ+低脂肪ギリシャチーズ1カップ
夕食
シャケ1切れ+アスパラガス1本+サツマイモ1本
(翻訳・志水慧美)
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