(前稿より続く)
7、自然の中に入る
たまには休日を利用して、自然の中を歩いてみてください。森でも、山でも、湖でも、かまいません。大自然は、あなたの心の悩みを一掃することができるのです。
自然の中では、新鮮な空気を胸いっぱいに吸ったり、土に触れたり、日光を浴びたりすることができます。これらの非日常体験が、セロトニンの分泌を助けます。
自然の中をゆっくり歩いたり、森のなかに30分ほど静かに座るだけでも、ストレスホルモンを減らす効果があります。
8、笑顔を絶やさない
あなたが落ち込んでいるとき、「もっと笑って」と言ってくれる友人がいるかもしれません。
「私の苦しみを全く理解していない」とあなたは不満に思うかもしれませんが、実は、努めて笑顔を作ることは本当にあなたの心を楽しくさせてくれるのです。
笑顔は、脳にはたらきかけてドーパミンやセロトニンなどの物質を分泌させ、ストレスを減らすのです。よく笑うことも免疫力を高め、寿命を延ばすのに役立ちます。
9、天然ハーブを活用する
一部の天然ハーブの香りは、脳にセロトニンやエンドルフィンなどの物質を分泌させ、気分を高める効果があります。
ラベンダー、バニラ、ローズ、カモミールなどは、どれも抑うつ症状に効く香りのハーブです。これらの植物から作られたエッセンシャルオイルを、マッサージやお風呂、室内の匂いづけなどに利用してみましょう。
各種のハーブを、お茶に入れて飲むことも良い方法です。
ローズ茶は不安を和らげてくれます。カモミール茶は不眠を改善し、咳を止め、視力を改善します。ラベンダー茶は高ぶった神経を鎮め、めまいや頭痛を緩和するのに役立ちます。
10、ポジティブな考えをもつ
マイナス思考は不幸の主因となります。
誰の頭の中にも、ネガティブな考えはあるでしょう。しかしポジティブな考え方、つまり「前向き思考」は訓練によって得られるものなのです。
そこで、頭のなかに否定的な考えが1つ湧いたら、すぐに「10個の良い考え」に置き換えてみましょう。
例えば、わずかの差でバスに乗り遅れて悔しい思いをした時は、「次のバスは、そんなに混んでいないはずだ。きっと座る席がある」と考えることにします。
ただし、「先に行ったバスは、交差点で事故に遭うだろう」などと、他人の不幸を想像してはいけません。それは決して「良い考え」ではないからです。
敏感な性格の人は、他人が自分について何かコメントしたり、自分の悪口を言ったりすることを極度に心配しています。こんな時は、「彼は私を見ているだけであり、私を非難しているのではない」と、さして気にかけず、大らかに受け止めれば良いではありませんか。
肯定的な感情を積極的に引き出すことで、脳内のセロトニンもより多く合成されます。
このような訓練を続けることで、悩むことの多かった思考が逆転し、あなたの気持ちが自然に楽になってくるはずです。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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