白髪はメラニンの減少によるもの 白髪を黒髪にする2つの方法とは

を染めていない人は、頭にある程度白髪がある人が多いのではないでしょうか。 心配しないでください、白髪を黒く戻すことに成功している人もいます。

白髪はメラニンの減少によるもの

知っていましたか? 髪はもともと白くて、頭皮から出る前に、メラノサイトがケラチン(髪や爪、皮膚を構成するタンパク質)を含む細胞にメラニンを注入し、私たちが見る色に髪を変化させるのです。

加齢に伴い、メラニンの生成が徐々に減少し、白髪になります。 米国国家図書館によると、白髪の発生率は30歳以降、10年ごとに10%〜20%増加すると言われています。 
京硯皮膚科医院の蔡逸姍院長によると、この白髪が生える過程は老化を意味し、30歳を過ぎると数本の白髪が生えるのが普通だそうです。

しかし、同年代の人と比べて白髪になるのが早かったり、白髪が生えやすかったりする要因があります。

早すぎる白髪の発生

早発性白髪は「若年性白髪」とも呼ばれ、アジア人で25歳、白人で20歳、アフリカ系米国人で30歳までに白髪になる主な原因で、家族間で遺伝します。 蔡逸姍氏によると、高校生の時に髪の3割近くが白くなってしまった患者がいたそうです。

ストレス

ストレスは体内でフリーラジカルを過剰に発生させ、それがメラノサイトを攻撃するためメラニンが不足し、白髪が生えます。

ストレスは、若年層や中年層の白髪の原因になることがあります。 大学卒業後初めての就職でストレスを感じた若い患者が、家族に早期白髪の傾向がないが、25歳を前に白髪が増え、脱毛症に悩まされるケースがあるそうです。

喫煙

喫煙は体内でフリーラジカルを多く発生させ、メラノサイトの異常な酸化と損傷を引き起こします。

2013年にインドで行われた調査では、207人中104人の被験者が、30歳前に白髪が生え、喫煙との有意な関連性があることがわかりました。

免疫疾患

白斑、甲状腺機能低下症、その他の自己免疫疾患はすべて白髪の原因となり、年齢に関係なく発生する可能性があります。

自己免疫疾患としては、橋本甲状腺炎がよく知られていますが、これも白髪を発生させることがあります。

もともと早発性白髪の原因で、多いのは遺伝でした。 しかし、現代ではストレスや生活習慣の影響で、体に酸化ストレスがかかり、早くから白髪になる人や白髪がたくさん生えてくる人が増えています。

遺伝や酸化ストレスによって、白髪が早く生えてきたり、白髪が多くなったりすることがあります。 (Shutterstock)

白髪を黒くする2つの方法

白髪が出てきたとき、染める以外に元に戻す方法はないのでしょうか?

白髪を改善することができる薬に人々は注目しています。 2017年にスペインで行われた研究では、免疫療法薬を投与された肺がん患者52人のうち14人の白髪が元の色に戻ったそうです。 しかし、この薬はまだ肺がん患者にしか使えません。 白髪を黒髪に戻す薬を開発している会社もあるようですが、まだ良い知らせはないようです。

しかし、白髪を黒くすることが可能な2つの状況があります。

1.白髪の原因となった病気の治療

白髪の原因となっている病気を治療すれば、白髪は改善されることが多いです。例えば、白斑を薬で抑えれば、元の肌の色に戻り、黒髪も生えるようになります。 自己免疫疾患による白髪も、再び黒くすることができます。

2.ストレスの緩和

ストレスや喫煙などが原因の白髪については、蔡逸姍氏によると、白髪の兆候が出た後に喫煙をやめ、ストレスを解消する方法を身につければ、黒い髪を生やすことができるかもしれないとのことです。

2021年6月に発表されたコロンビア大学の新しい研究では、平均年齢35歳の計14名の被験者を集め、毛髪分析を行いました。その結果を各ボランティアのストレス日記と比較し、ストレスレベルと毛髪変化の関連を調査すると、白髪になった人の中で、ストレスを取り除くと元の髪色に戻る人がいることがわかりました。

例えば、30歳のアジア人女性は、離婚と引っ越しで最もストレスを感じ、髪が白くなり、それが終わるとまた黒くなったのです。
研究者によると、ストレスと白髪には有意な関連があり、ストレスが軽減されると白髪が無くなるそうです。

さらに、額、頭頂部、側頭部に主に生えている白髪は、ストレスを取り除いた後、黒髪に戻る可能性が最も高いと言われています。
しかし、ストレス解消は高齢者には当てはまらず、研究者は70歳の人がストレスを軽減しても髪が黒くなるとは考えていません。

ストレスをきちんと解消することで、再び髪を黒くすることができます。 (健康1+1 /大紀元)

髪に必要な栄養素を補う

体内の酸化ストレスを軽減するためには、夜更かしによって体内でフリーラジカルがより多く生成されないよう、普段の生活を維持するのが一番です。 また、バランスの良い食事をすることで、初期の白髪の発生を防ぎ、白髪の発生速度を遅らせることができます。

卵、豆、魚や肉、果物や野菜、良質な油、乳製品、全粒粉を食べましょう。 これらの食品は、健康な髪のために良質なタンパク質、フィトケミカル、ビタミン、ミネラルを供給します。
アメリカのメイヨークリニックによる2018年のレビューでは、タンパク質、銅、鉄、カルシウム、亜鉛、ビタミンDまたはビタミンB12などの栄養素が不足すると、髪が白髪になる可能性があることがわかりました。

また、抗酸化作用のある栄養素も重要です。 「患者にはサーモンとブロッコリーをお勧めします」と蔡逸姍氏が語っています。 サーモンには良質なタンパク質と魚油が含まれており、オメガ3が豊富に含まれているため、体の酸化と戦い、体内のフリーラジカルによるダメージを軽減することができます。 ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、抗酸化作用のある栄養素も豊富に含まれています。
その他、抗酸化栄養素を多く含む食品としては、色の濃い野菜や果物(トマト、ほうれん草、ベリー類、にんじん、ピーマン、なす、紫ケールなど)、オリーブオイル、香辛野菜(にんにく、ネギ、玉ねぎ、など)が挙げられます。

髪に良い栄養素を摂取するために、サーモンやブルーベリーを食べましょう。 (Shutterstock)

(翻訳編集:里見雨禾)

蘇冠米