今年も恒例の流行語大賞の季節になった。「現代用語の基礎知識選2022ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が4日、発表された。大賞発表は12月1日となっている。
毎年、ノミネートされたワードを聞くとその一年の世相を表す「ワード」が散りばめられている。今年もまだ後2か月あるが、ノミネートされたいくつかの流行語で2022年、どんな年だったか振り返ってみたい。
国葬儀
2022年も様々な大事件があったが、やはり日本の全国民を揺るがせたのは安倍元首相の暗殺だっただろう。安倍元首相の葬儀を「国葬儀」にするかどうかは国民の議論を呼んだ。安倍氏を銃撃した山上徹也容疑者を賞賛するような声が上がる一方で、国葬儀当日に弔問に訪れた一般市民が、四谷駅から献花台のある武道館まで3kmにもおよぶ長い行列を作っていたのが印象的だった。
宗教二世
安倍元首相暗殺容疑で逮捕された山上徹也容疑者が安倍元首相銃撃の動機として、「母親が世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)に入信したことにより、その信仰行為の中の異常な行動で、生活が崩壊したため、安倍元首相が同連合と繋がりがあると考え、銃撃した」という供述をした。これを受け、マスコミは「宗教二世」というワードを大々的に取り上げたが、安倍元首相暗殺にあたっては、事件直後の奈良医大医師による記者会見と、警察庁の司法解剖結果が食い違っており、その件について警察は何の説明もしていない。
大谷ルール
二刀流を引っさげて2017年大リーグに挑戦した、ロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平が今シーズン投手として166投球回を投げ、219三振、防御率2.33で15勝9敗、打者としては160安打、34本塁打、95打点、11盗塁、打率.273という二刀流としては申し分の無い成績をあげた。そのうえ大谷はシーズンの規定投球回162投球回と規定打席502打席を同時に達成しており、このとてつもない偉業で、大リーグは、二刀流の選手に先発投手兼DHでの出場を可能とさせるという「大谷ルール」を制定することとなった。大谷翔平は大リーグの歴史を変えた。
オミクロン株
2020年から続くコロナ禍も2年目となり、新型コロナウイルス株の変異もオミクロン株に至った。感染力が強く、世界的に感染者を増やしたが重篤化するケースは限られた。最近、コロナ感染症を発症するのを防止する新型コロナワクチンの副反応で、かえって死者がでているのではないかと物議を醸している。
顔パンツ
WHOのテドロス事務局長が9月、新型コロナウイルスの世界的大流行も収束が近づいているとの認識を示した。世界的にもマスク着用はやめる方向へ向かっている一方で、日本ではマスクを着用していないと下着をつけていないかのような恥ずかしさを感じる人が増え、そんな中で「顔パンツ」という言葉が生まれている。
その他にノミネートされたワードは
・インティマシー・コーディネーター
・インボイス制度
・オーディオブック
・OBN(オールド・ボーイズ・ネットワーク)
・ガチ中華
・キーウ
・きつねダンス
・こども家庭庁
・知らんけど
・SPY×FAMILY
・スマホショルダー
・青春って、すごく密なので
・#ちむどんどん反省会
・丁寧な説明・てまえどり
・ヌン活
・BIGBOSS
・村神様
・メタバース
・ヤー!パワー!
・ヤクルト1000
・リスキリング
・ルッキズム
・令和の怪物
・悪い円安
となっている。
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