27日の安倍晋三元首相の国葬儀を前に、東京大学の有志団体が、安倍氏の音声を人工知能で再現するプロジェクトを25日に発表した。メッセージ動画は3本発表され、それぞれ若者、SNS利用者、国民向けとなっている。
東京大学の有志『故安倍元総理追悼AIプロジェクト』実行委員会は専用ホームページにメッセージを記した。「凄惨なテロに見舞われ、二度と優しくも力強さを秘めた声を聴くことはできないという残酷な現実は、国民に大きな喪失感をもたらした」とし、このAIプロジェクトが「少しでも慰みになり、安倍氏の追悼となることを祈っている 」と弔意を示した。
安倍氏の肉声を模したAIによる若者向けのメッセージ動画では、「あなたたちが物心ついた頃から総理大臣の職務に携わってきた。学校から帰ってきてふとテレビをつけると、私がいつも会見している。そのような日常だったのでは」「安心して夢を追い求めてほしい」などと語りかけた。
安倍氏に弔意を示す有志のデジタルプロジェクトにはこのほか「デジタル献花プロジェクト」がある。8月25日からの受付開始以降、9月26日までに14万8000人以上からメッセージが届いている。
国葬儀は27日午後2時から東京千代田区の日本武道館で行われる。ハリス米副大統領やインドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー首相など218の国・地域から約700人の要人が出席する。国内からも約3600人が参列する。
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