最近、中国では、短い期間にコロナ感染を繰り返すという現象が現れ、中には3回も感染するケースも続出しており話題になっている。
同時に、中国本土では新型コロナウイルスの変異株EG.5の感染者数が増えている。
それにもかかわらず8月28日、中国共産党(中共)は、8月30日から入国者は入国前の検疫手続きを解除すると発表した。
8月28日、中共外交部の汪文斌報道官は定例の記者会見で、2023年8月30日から中国に入国する前に新型コロナウイルスのPCR検査または抗原検査を行う必要はないと述べた。
これについては中国共産党が中国への入国者の制限を完全に緩和したと考えられており、一部の人は「以前検査が必要だった時は、常に陽性反応が出たら、(旅行などの)計画が台無しになるのではないかと心配していた。今や検査の必要がなくなったので、帰国がこれまで以上に便利になった」と述べている。
「最近、多くの人が3回もコロナに感染している。メディアが報道しないからといって、感染拡大が存在しなくなったわけではない」とネットユーザーはコメントしている。
本土で感染再拡大
中国の疾病管理予防センターの8月19日の発表によると、監視結果では、コロナウイルスの流行株の中で、EG.5変異株の割合が上昇傾向にあり、4月の0.6%から現在は71.6%に増加している。現在、中国のほとんどの省で主流となっており、今後もこの傾向が続く可能性が高い。
5月以降、全世界ではEG.5感染者の割合が急速に増加している。8月17日時点で、EG.5は、世界中の少なくとも52の国や地域で確認されている。
大陸別の流行状況を見ると、EG .5のアジア、ヨーロッパ、オセアニア、北アメリカと南アメリカで占める割合は明らかに上昇する傾向を示した。
WHOは8月9日に、EG.5を「注目すべき変異株(VOI)」に指定している。
ネットユーザーは2回目の感染の小さなピークから3か月未満で3回目の感染ピークが来たと指摘しており、3回目の感染と2回目の感染の間隔は短くなっている。
中共は昨年12月初め、予告なしにゼロコロナ政策を廃止した。これによって大規模な感染が発生した。この時、多くの中共官僚、中共党員である各分野の専門家、教授、芸能人がコロナに感染して死亡した。
「ニューヨーク・タイムズ」紙は2月に、複数の論文や専門家の意見を引用し、中国でパンデミックによる死亡者数が約100万~150万人だと推定した。
ロイターが8月25日に報じたところ、中国がゼロコロナ政策を廃止した後、2022年12月~2023年1月の2か月間、チベットを除く中国本土各省で、30歳以上の死者数が例年の水準を187万人上回ったという。
公衆衛生専門家によると、中国政府は関連情報をほとんど公表していない。
中共は今年1月8日から、コロナを隔離を行わない感染症へと引き下げたが、その時点では中国に入国する前にウイルスのPCR検査、または抗原検査を行わなければならなかった。
今年4月、中国の疾病管理予防センターは、2022年12月~2023年2月の間に、中国の全人口の82%以上がコロナに感染したという研究結果を公表した。
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