コロナ禍の副作用を癒す瞑想、遺伝子レベルでのケア。

座禅瞑想で遺伝子に大きな変化が起こる! 驚きの効果(2)

(続き)

座禅瞑想は強力な自己治癒遺伝子を活性化!

研究者らは、関連する効果によって遺伝子を分類しました。それにより、瞑想後に最も強く制御された遺伝子の多くが、免疫力向上や抗ウイルスに関連するものであることを発見したのです。

合計220個の免疫遺伝子が上昇し、そのうち68個は自然免疫メカニズムの一つであるインターフェロンに関連するものでした。8日間の座禅瞑想は、体全体の免疫力を強化する大きな効果があったことになります。

 

座禅瞑想は、免疫+抗ウイルス遺伝子を強化する (健康1+1 /大紀元)

末梢血液検査を分析したこの研究では、座禅瞑想が個々の臓器だけでなく、全身の免疫向上に効果があることが示されました。

また、前述のインターフェロンや免疫活性化反応を高めることに加え、座禅瞑想はRNA代謝を分解する体の能力を高めるため、RNAウイルスが侵入した場合、より迅速に分解できることも確認されました。

座禅瞑想の癒し効果 = 長期にわたるコロナワクチンの副作用に効く

座禅瞑想は慢性的なコロナ症状やワクチンの副作用を持つ患者さんに有効でしょうか?  これは、患者さん一人ひとりの体質、免疫力、病気の重さなどに関わる問題ですが、しかし、座禅瞑想はTRIM22、STAT1、STAT2など免疫系の制御に重要な多くの遺伝子を調節することが明らかになっています。ほかにSTAP2はインターフェロンと密接な関係にあり、STAT1およびインターフェロン制御因子と結合して自然免疫に影響を与えることができます。また、TRIM22はインターフェロン-γの発現にも影響を及ぼしています。座禅瞑想はこれらすべての重要な遺伝子に良い影響を与えるので、全体として、効果的な座禅瞑想は確実に人々の、コロナやワクチンの副作用からの回復を助けます。

ウイルスとの戦いに関わる多くの遺伝子が、著しく強化されるため、早期の座禅瞑想は回復に役立つだけでなく、感染症や重症化の予防にも非常に効果的なのです。

気功、太極拳などによる遺伝子発現の変化

座禅瞑想以外にも、ヨガ、太極拳、気功などが様々なレベルで私たちの健康を向上させることが研究で明らかになっています。

心理学雑誌「Frontiers in psychology」に掲載された研究では、ヨガ、太極拳、気功が人体に及ぼす影響を分析しました。遺伝子、遺伝子発現、生物分子、神経栄養因子の変化など様々なレベルで分析し、ヨガ、太極拳、気功が抗酸化、老化防止、炎症や癌の予防、免疫の向上などに多面的な効果があることが分かりました。

研究者らは、低分子RNA(マイクロRNA)を用いて、ヨガを実践している人と、自然環境の中でリラックスできる音楽を聴きながら歩いている人の両方で、複数の遺伝子の発現を調べ、比較しました。得られた結果は、ヨガの実践により短時間で97個の遺伝子が調節され、活性が上昇しました。音楽を聴きながら歩いたグループでは、24個の遺伝子の発現が増加しました。

これは大規模な研究ではなく、少数の遺伝子しか分析されていません。現在、遺伝子配列の解読技術が進んでいるため、これらの伝統的な健康法が遺伝子発現に及ぼす影響について、より大規模な解析が行われることが期待されています。

(完)

米ニューヨークの飛天大学バイオメディカル・サイエンス学部助教授。大紀元系列メディアやVOA、RFAなどで、アナリストやコメンテーターとして活躍している。米陸軍で微生物学者を務めた退役軍人でもある。「現在の危機に関する委員会:中国」のメンバー。