溺死した米女性が、天使に「ここに来るのはまだ早すぎる」と告げられ

ローリーと名乗る米国の女性は、ラフティング中に溺れて臨死体験をし、別の空間で天使に出会ったと述べています。また彼女は天使から、まだあなたは死期を迎えていない、あまりに早すぎる、地球に戻って自分のやるべき事をやり終える必要がありますと、告げられたと言います。

ローリーさんは、アメリカの臨死体験研究財団(Near Death Experience Research Foundation)のウェブサイトで、1986年に体験した臨死体験を共有しました。

5月、ローリーさんは同僚と一緒に、オレゴン州のローグ川(Rogue River)でラフティングに参加しました。その年の水位は例年よりも高く、流れも急でした。

ローリーさんはライフジャケットを着ていましたが、ボートが急激な流れに巻き込まれて川に落ちました。それから、彼女は川の水を吸い込んだだけでなく、水中で方向感覚を失いました。上空は見えるのに、川の表面に出ることができませんでした。呼吸ができず、酸欠の状態になり、どんどん弱っていき、最終的に動けなくなりました。

ローリーさんは、突然肺に水が入ってくる痛みを感じなくなったと言います。周囲が黒から白に変わり、彼女は光の速さでトンネルを通り抜けていると感じました。痛みが遠く離れると、彼女は暖かさと安らぎを感じました。

ローリーさんは「無条件で純粋な愛が四方八方から私に向かって放射されてきて、由来不明の未知の愛が、暖かい毛布のように私を覆い包みました」と言いました。

彼女がトンネルを出ると、白い雲でできた部屋があり、その中には、光り輝くクリスタルで形成された三つの生命体が見えました。光が彼らを通過し、虹色に屈折する様子は、まるでガラスのプリズムのようでした。ローリーさんは彼らを怖がり、彼らもそれをすぐ察知したので、すぐに彼女が認識できる天使の姿に変わりました。

彼女によると、その三人の天使の中の一人は他の二人よりも背が高かったと言います。彼らはテレパシーで彼女に話かけました。

彼らはローリーさんの考えを読み取ることができました。彼女が彼らの目を見ると、彼らの目から放たれる愛を感じ、まるで自分が神様によって創造された最も貴重な生命体であるかのように感じたそうです。彼らは彼女のことをよく知っているようで、彼女も彼らの行動を感じ取るとき、何の違和感も感じませんでした。

その一人の背の高い天使が彼女に「あなたがここに来るのはまだ早過ぎます。あなたがここに来るべき時間にまだなっていません。あなたは地球上でやるべき事を終えてから来なければなりません。しかし、あなたがせっかくここに来たので、いくつかのことを見せてあげましょう」と言いました。

その天使は手に大きな本を持っていましたが、そのページには、文字でなく画が描かれていたと、彼女は言います。

その本で、彼女は自分の一生の光景を見ました。自分が母親の胎内に宿った瞬間から、ラフティング中にボートから川に落ちた瞬間まで見ました。

ページは映画のように素早くめくれていき、彼女はすぐに自分が他人のために行った全てのこと、そして成し遂げられなかったことを思い出しました。彼女は自分がまだ認識していない、顔のはっきり見えない男性と、まだ生まれていない多くの子供たちを見ました。

次に、やや小柄な天使が彼女に言いました。「私はヤシャエル(Yahshael)です。古代からずっとあなたのそばにいて、私は永遠にあなたと共にいます。あなたは帰らなければなりません、彼らのために帰らなければなりません。私はあなたが期待するものを見せてあげます。あなたが元の身体に戻らなければならないその瞬間まで」

その瞬間、ヤシャエルと彼女は一瞬で広大な黄金の野原に移動しました。彼女は最も美しい音楽を聞き、その音が彼女を貫いて移動するのを感じました。黄金の高い麦穂が風に吹かれると、彼女は周りの動物、植物、自然の力、すべての生命の存在を感じました。彼女自身もその一部でした。

彼女が上を見ると、周りに最も純粋で温かい光を投射する巨大な光球が見えました。彼女は神様が自分の肌に触れているのを感じました。彼女は、地上での生活は思い道りにはいきませんが、神様が自分のことを知っていて、自分を愛していることを感じ取ることができました。

その後、ヤシャエルは彼女をさらに高い場所に連れて行きました。彼女は自分が絶えず飛び回っていると感じました。彼女は果てしない巨大な滝を見ました。そこは愛と平和に満ちていました。彼女は親族が自分の側を通り過ぎるのを感じましたが、姿は見えませんでした。

ヤシャエルと彼女が黄金の野原を飛び越えると、彼女はその先に田舎のフェンスを見ました。その先には、黄金の葉を持つ巨大な木がありました。

風がその葉を撫でると、葉は枝から落ちて、さまざまな形、色鮮やかな鳥に変わりました。その木の隣には湖があり、その湖の水は水銀のような光沢がありました。そこを通して覗くと、地球の人々が見えます。

ヤシャエルは彼女に、こう言いました。「あなたは地球に戻るべきです。あなたはまず自分のやるべき事をやり終える必要があります」

彼女は自分がそこを離れなければならないことを知ったとき、とても悲しくなりました。彼女は泣きながら、ヤシャエルに自分を残してくれるよう懇願しました。

ヤシャエルは、「時間になったら、僕が君を探しに行きます。でも今は……」と言い終えたとたん、彼は彼女の魂を強く彼女の体に押し戻しました。

すると、ローリーさんは突然、自分が水に沈んでいると感じ、また胸の痛みが再び湧き上がってきました。すぐに誰かが彼女を救い出し、ボートに戻しました。

ローリーさんは、今回の臨死体験により、自分が神様により近づき、人生は選択の連続であることを知ったそうです。自分の選択は周りの人々に影響を与える、なぜなら人々は皆互いに関連しているからです。

ローリーさんは、自分という個体が、地球という空間以外にも、まだたくさんの他の空間に存在していることを知りました。自分が人間の世界に来たのには理由があります。「私にはここにいる目的があります。それが達成されるまで、私はここにいます」と言いました。

陳俊村