2023年は驚きと波乱に満ちた一年。誰もが不測の事態に備え、 凶を避けて過ごしたいが、人間がいくら計画通りに物事を進めようとしても、天の計らいでその通りに進まないことがある。東洋医学には「医道同源」「医易同源」という言葉がある。易とは、易学のことで、つまり占いの学問で、古代中国の名医たちは、五行相生相剋や陰陽平衡（バランス）にも精通し、病気の治療や人々を救うだけでなく、「易経」を通じて天地の動きと人間界の福や災難との深い繋がりを理解していた。

英国在住の漢方医、舒栄氏は、600年の伝統を誇る漢方医の家系に生まれ、医術に精通するだけでなく、易学にも独自の理解を持っている。舒栄氏は伝統文化の視点から、疫病、経済、戦争、中国共産党（中共）の内部闘争、中国の未来と運命などについて、2024年の運勢を分析した。これらの分析は100％正確ではないかもしれないが、不運や不幸を避けるのに役立つかもしれない。

コロナによるパンデミック　空前の規模　南の方が深刻

中国医学には五行六気という理論がある。五行六気は天の時や気候が変化する規律、疫病、大規模な伝染病が発生する規律と、それらが人間の生命活動の影響（終息時期や対応法、予防策）を研究する。舒栄氏はこれは今でも非常に役に立つと思い、五行六気の研究をしてきた。

六気とは、天地間にある六種の気、寒・暑・燥・湿・風・火の総称。

新型コロナウイルスは寒気と湿気を好み、寒くて湿度の高い気候が非常に好きなのだ。舒栄氏の分析では、これからの流行の波は、コロナによるパンデミックの最後の大きな波と言えるが、非常に深刻なものになるだろう。

古い五運六気から推算すると、来年は甲辰の年、「歳土太過、雨湿流行」。つまり寒気と湿気が強く、一年を通じて湿度が高く寒冷な気候になる。特に中国大陸では四季がはっきりしており、夏でも気温が下がり、低温の状況が発生すると予想されている。さらに、今年の冬から来年の春にかけては、極端に低い気温に見舞われる。春は早く訪れるが、その後寒の戻りが起きる可能性がある。秋と冬も寒さと湿気が強い。舒医師は、2024年はコロナによるパンデミックが最も深刻な一年になると予測した。

ただし、来年9月23日から11月23日の間は比較的に乾燥して、流行は少し収まるとされている。11月23日以降、流行は再び始まる。その時は全面的な感染爆発で、中国大陸で隅々にまで広がり、さらには世界にも感染するだろう。

その特徴は、一部の地域では流行が深刻で、一部の地域では比較的に軽度な流行となる。南東、南方、および西の方は比較的深刻だ。

さらに、今回のパンデミックは全世界で蔓延すると思っている。河図と洛書は星図で、中国占術の元とされている。古代では、洛書は回すもので、洛書は空の星と大地に対応関係があるとされている。洛書の星図を世界に当てはまると、西の方、欧州は流行が比較的に深刻で、東南アジアの国々はさらに深刻になるとわかるだろう。

南シナ海で戦争勃発のリスク高い　イスラエルハマス戦争激化

舒氏の研究対象は戦争ではないが、エネルギーについて研究している。

もし地上のエネルギーと天上のエネルギー、星体のエネルギーが調和していれば、一般的に地上の状況は、より良いものになる。星体のエネルギーと対立していれば、結果は良くないことになる。

中国を中心とすれば、南方諸国や南シナ海での戦争は今年以上に深刻なものになるだろう。南東部は平和ではなくなる。というのも、災いをもたらすとされる「太歳」の方位は南東にあるからだ。太歳を怒らせると不運に見舞われる。習近平は占いなどを信奉するので、南東でのトラブルを起こすが、実際に戦争を始めることはないだろう。だから、私たちの関心は、より多くの戦いが起こるであろう南の国々に集中すべきだ。

この観点から見ると、来年は世界中で戦争が勃発する。今戦争が起きている場所は来年も収まらず、新たな戦争が起きる。もうひとつは、中国で起きている政治的戦争（内部権力闘争）も来年はエスカレートするだろう。

ロシア・ウクライナ戦争とイスラエル・ハマス戦争は来年も止まらないだろう。 しかし、ロシアとウクライナの戦争は、ロシアとウクライナは中国の北にあり、来年は北部のエネルギーが良くなるため、戦争がエスカレートすることはないだろう。ただし、一部の人は戦争で大儲けする。イスラエル・ハマス戦争は、中国の西で起きることだ。来年は西側のエネルギーが悪化し、悪いエネルギーがやってくるので、2024年の中東情勢は今年より悪くなり、中東の火はエスカレートするはずだが、再来年（2025年）以降は改善されるだろう。