1ドル紙幣は15万ドルの価値がある

政府が行ったことは、厳密には偽造です。しかし、利益を得るのはあなたかもしれませんし、小銭を眠らせている人かもしれません。

2016年7月、米印刷局はフォートワースにある施設に、1ドル札の一括印刷を依頼する命令を誤送信しました。まったく同じ依頼が、その数カ月前、2014年11月にワシントンD.C.の施設に送られていたようです。

これは厳密には偽造です。しかし、希少通貨のコレクターがこのような鋳造ミスに大金を支払ったため、国民はこのミスから利益を得ました。

Wealthy Nickel誌によれば、アメリカでは1組15万ドルの値がつくかもしれない1ドル札を求めて、ことわざのように(あるいは文字通りに)ソファーのクッションの下に潜り込ますコレクターがいたそうです。

現在、同じ通し番号の1ドル紙幣は640万組印刷されていますが、今のところ、9組だけが照合され、37組が特定されています。とらえどころのない組を照合するという壮大な作業であるため、チャンスとなる紙幣を得るには、紙幣に3つの目印を見つける必要があります。

1.ジョージ・ワシントンの絵の近くに「シリーズ2013」と書かれていること。 

2.シリアルナンバーの上に「B」の連邦準備銀行印があること。 

3.シリアルナンバーの末尾が星形の「グリフ」であり、B00000001とB00250000の間、またはB03200001とB09600000*の間であること。

専門家は、この希少なお札のお揃いのペアは2~15万ドルで売れると見積もっています。

このような理由で、1ドル札は小銭のように思えるかもしれませんが、念のため持っておいたほうがいいかもしれません。ついでに、2ドル札も5千ドルの価値があるかもしれないため、確認してみてはいかがでしょうか。

2ドル札(Shutterstock)

 

2ドル札は希少ですが、いくつかの要因によって額面以上の価値がつく可能性があります。

古いお札や未流通のお札は明らかに価値が高くなる可能性がありますが、状態も重要です。例えば1900年以前のお札が、高額で取引されるには「非常に良い状態」であることが必要だと、Fox News誌は報じています。

加えて、高額で取引されるのは、より特殊な目印を持つ2ドル札です。特に、特定の年号とシールの色は、数百ドル~数千ドルの違いを意味します。

US Currency Auctions誌によると、1862年の流通したUnited States Noteで赤い印が押されたものは325~650ドル、1869年のもので赤い印が押されたものは425~1千ドルの値がつくとされています。両者とも未硬化で2千ドルの値がつく可能性があります。

1880年発行の2ドル紙幣はより高額で取引されています。朱印付きのものは流通品で100~1千ドル、未流通品で500~2500ドルの価値があり、茶色の朱印付きのものは流通品で150~1200ドル、未流通品で950~3500ドルの価値があるそうです。

しかし、だからといってコレクターが何千ドルも高く買わないわけではありません。US Currency Price Guide誌によると、緑色のシールが貼られたお札は価値が下がる傾向にあるものの、赤色のシールが貼られたお札は5千ドルもの値がつく可能性があるといいます。

そろそろ財布やソファのクッションに小銭が入っていないかチェックする時期が来ているかもしれません。

 

(翻訳編集 呉安誠)