人は生きるために食べ物を摂取する必要がありますが、食べ物にはカロリーが含まれており、食べ過ぎると体に蓄積されると太ってしまいます。そこで、食べれば食べるほど体重が減り、ダイエットの目標を達成できる「マイナスカロリー食品」は存在するのかと疑問に思う人もいるかもしれません。それでは、専門家の意見を見てみましょう。
イギリスの「グロスターシャーライブ」(Gloucestershire Live)によると、「マイナスカロリー食品」を食事に取り入れることは、効果的な減量方法の一つだそうです。
「マイナスカロリー食品」とは、摂取後に消化するためにより多くのエネルギーを必要とする食品のことです。言い換えれば、体がこれらの食品を処理するのに消費するカロリーが、食品自体に含まれるカロリーを上回るということです。
「厳密に言えば『負の』カロリーを持つ食品はありませんが、この概念はカロリーが非常に低く、水分と繊維が豊富で、体が消化するためにより多くのエネルギーを必要とする食品を指します」と栄養学者のグナ・ビランデ氏は述べます。「このプロセスによりカロリー不足が生まれ、減量に役立ちます」。
以下はビランデ氏が推奨する5種類の「マイナスカロリー食品」です
●セロリ
セロリは「マイナスカロリー食材」の典型的な例です。カロリーは非常に低く、1カップあたり約16カロリーで、主成分は水と繊維です。「セロリはスナックやサラダのシャキシャキしたトッピングに最適です。カッテージチーズやヒヨコ豆のディップなどの低脂肪のタンパク質と組み合わせることで、満腹感があり栄養価の高いスナックになります」とビランド氏は言います。
●ブロッコリー
ブロッコリーは栄養価の高い野菜で、ビタミン、ミネラル、繊維が豊富です。この野菜を消化するのに必要なカロリーは、摂取するカロリーよりも多のです。ブロッコリー1カップには約31カロリーが含まれています。
ビランデ氏は、ブロッコリーは蒸したり炒めても美味しく食べられるといいます。この野菜を焼き鶏や魚などの低脂肪のタンパク質と組み合わせることで、減量を促進するバランスの取れた食事になります。

●キュウリ
きゅうりは水分を補給できる野菜です。食事に過剰なカロリーを加えずに満腹感を得ることができます。
ビランデ氏は、「キュウリは1カップあたり約16カロリー含まれているので、水分補給に最適です。サラダに加えたり、スムージーのベースとして使ったり、塩とレモン汁をかけて爽やかなスナックとして楽しむこともできます。」と述べています。
●ベリー類
ベリー類にはイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーが含まれ、カロリーは非常に低く、食物繊維と抗酸化物質が豊富です。たとえば、1カップのイチゴには約49カロリーが含まれています。
ベリー類はカロリー摂取を抑えながら甘いものへの欲求を満たすのに最適だとビランデ氏は述べています。「そのまま食べたり、ヨーグルトに加えたり、スムージーに混ぜたりして、美味しく健康的なおやつとしてお召し上がりください」
●グレープフルーツ
グレープフルーツはカロリーが低いだけでなく、ビタミンCと抗酸化物質が豊富です。半分のグレープフルーツには約52カロリーが含まれています。
ビランデ氏は、「食前にグレープフルーツを食べることで、食欲を抑え、全体のカロリー摂取量を減らすのに役立ちます。これは朝食に取り入れるのにも、1日を通してのおやつとしても素晴らしい果物です」と述べています。

ビランデ氏は、マイナスカロリー食品を食生活に取り入れる方法についていくつかのヒントを共有しました。
●タンパク質とのバランスを保つ
マイナスカロリーの食品と、グリルした鶏肉、豆腐、魚などの赤身のタンパク質を組み合わせると、満腹感があり栄養価の高い食事になり、減量に役立ちます。
●水分を保つ
これらの食材は通常水分が豊富で、体の水分を保持し、全体的な健康や新陳代謝を維持するのに役立ちます。一日中たくさんの水を飲むことで、消化を助けることができます。
●スープやサラダから始める
主食の前に野菜スープやきゅうりとセロリのサラダを楽しむことで、食欲をコントロールし、過食を防ぐのに役立ちます。
●賢くスナックを選ぶ
高カロリーのスナックの代わりに、セロリスティック、きゅうりのスライス、またはベリーを選ぶことで余分なカロリーを摂取せずに満腹感を得るのに役立ちます。
●創造性を発揮する
これらの食材を使ったレシピや食事の取り入れ方を試してみてください。きゅうりとベリーのスムージーや、軽いグレープフルーツと鶏肉のサラダを作ってみるのも良いでしょう。多様性を持たせることで、食事が楽しくなり、さまざまな栄養素を確保できます。
ビランデ氏は、「バランスの取れた食事に注目し、アクティブであり、これらの『マイナスカロリー食品』を最大限に活用して、今年の夏の減量目標を達成しましょう」とまとめています。
(翻訳編集 里見雨禾)
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