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習慣性便秘を防ぐ8つの方法

難治性便秘は、消化器系における一般的な疾患です。中医学では、便秘は主に大腸の伝導機能障害によって引き起こされ、脾臓・胃・肺・肝臓・腎臓の機能不全とも密接に関連していると考えられています。

中医学における難治性便秘の治療法は多様で、病態の判別に基づいて患者ごとに個別の治療が行われます。鍼灸、マッサージ、灸などを組み合わせた総合的な治療法の効果も実証されています。

中医学からみた便秘の原因

難治性便秘の原因は複雑で、外的要因、内的損傷、臓器障害などが絡み合っています。主な病因と病態は以下のとおりです。

胃腸の熱蓄積:過剰な陽気、辛い食べ物や脂っこい食べ物の過度な摂取、発熱による余熱、温める薬の過剰服用などによって胃腸に熱が蓄積します。その結果、体液が消耗し腸が乾燥して便が硬くなり、「熱便秘」となります。

気の停滞:心配や不安は脾臓を傷つけて気を停滞させます。憂鬱や怒りは肝鬱を招き、気の流れを妨げます。また、長時間の座位や運動不足も気の巡りを悪くします。その結果、臓腑の気が停滞し、下降や伝導が異常となって老廃物が体内に滞り、便意がなく排便が困難になり、硬便を伴う「気の便秘」を引き起こします。

陰寒の停滞:冷たい食べ物の過剰摂取や外からの寒邪の影響、冷涼な薬の過剰服用によって陰寒が体内に蓄積します。これにより胃腸が停滞し、伝導が異常となって老廃物が排泄されず、「冷え性便秘」を引き起こします。

気虚と陽衰:脾臓と胃が弱まり、老齢や長期の病気、出産後などによって気の伝導が衰えます。その結果、陽気が不足し腸の温度が低下して陰寒が蓄積し、便の排出が困難となり便秘を引き起こします。

陰虚と血虚:陰虚体質や病後の失血、辛い食べ物や乾燥した食べ物の過剰摂取は、血虚による腸の栄養不足を招きます。その結果、陰虚により腸が乾燥し、便秘を引き起こします。
 

中医学の治療事例

77歳の陳さんは慢性的な便秘に悩まされ、頻繁に浣腸が必要で非常に苦痛を感じていました。彼は坤徳中医学健康クリニックを受診し、60年以上の臨床経験を持つ張天喜医師の診察を受けました。3回の投薬治療の後、便秘はほぼ改善し、浣腸の必要もなくなりました。
 

便秘を防ぐ方法

高齢者の便秘の主な原因は、臓器の老化と機能低下です。しかし、頑固な便秘には以下のような予防法があります。

  1. 食物繊維の摂取量を増やす:1日に25~30gの食物繊維の摂取が推奨されています。おすすめの食品は、オート麦、サツマイモ、セロリ、バナナ、皮付きのリンゴなどです。
     
  2. 酵素が豊富な食品を食べる:パパイヤ、パイナップル、キウイフルーツなどには腸の健康に有益な天然酵素が豊富に含まれています。
     
  3. 良質な油を適量摂取する:アーモンド、ゴマ、カシューナッツなどの油分を含む種子類は、便を滑らかにし、腸内での運搬と排泄を助けます。
     
  4. 十分な水分摂取:体重1kgあたり1日30mlの水を飲むよう心がけましょう。水分は便を柔らかくし、硬さを軽減して排便を促進します。
     
  5. 定期的な排便習慣をつける:毎朝250mlの温水または蜂蜜水を飲んで腸の蠕動運動を刺激し、排便習慣を整えましょう。排便を我慢しないことも大切です。
     
  6. 適度な運動をする:ウォーキングやヨガなどを毎日30分以上行い、腹筋を強化して腸の運動を促進します。
     
  7. 良い気分を保つ:心配や怒りは神経の伝達に影響を与え、便秘を悪化させる可能性があります。穏やかな気持ちを心がけましょう。
     
  8. 薬の副作用に注意する:鎮痛剤、抗うつ剤、利尿剤など、便秘を引き起こす可能性のある薬を使用する際には注意が必要です。
     

クンデ中医健康センター

クンデ中医健康院は、伝統的な健康の知恵を重んじる中医学クリニックです。「名医の誠」という理念を掲げ、「病に苦しむ人々の心身を健やかにし、病を治す」ことを使命としています。

同院では望診・聞診・問診・切診に加え、漢方、鍼灸、吸玉、マッサージ、薬膳を組み合わせ、症状と根本原因を同時に治療する個別化プランを提供し、多くの患者の信頼を得ています。

李佳