UFOに関しては古代中国の文献に早くから記載されてきた。北宋研究家の沈氏は、著書《夢溪筆談》において揚州で出現した光る珠について記録している。
そこには正体不明の飛行物体が揚州に出現したとあり、 沈氏はそれを「珠」と呼ぶべき非常に大きな物体として説明した。彼はその「珠」が何度も出現したと述べている。そしてそれは最初に天長県の湖に現れ、その後、声社の湖に、それから新開湖に飛んで行った。地元住民と通行人の皆がそれを目撃している。
また沈氏には湖畔に書斎を持つ友人がいた。ある夜、友人は突然この巨大な珠を見た。最初巨大な珠は内側からわずかな光を金の糸のように放っているだけだったがしばらくすると珠はぱっと開き、その珠の中にこぶし大の銀色の白色光が見えた。そしてそれは日の出の太陽のように眩しくて直視することができなかった。
その光は半径10キロほどの木々を明るく照らし、空は赤い光で覆われ、まるで山火事のときのようになった。そしてその巨大な珠は瞬時に飛んで湖の上に浮かび、それはまるで日の出のようだった。
巨大な珠の放つ輝きは柔らかい月明かりのようではなく、まるで太陽のような輝きだった。
また高郵出身の崔氏はそれを何度も目撃し、それを《明珠賦》の中で述べている。そして多くの人はそれを見るために、樊良町で船に乗って夜を過ごした。そのため人々が珠を見るための場所はそれ以来、珠ランドと呼ばれている。
※《夢溪筆談》卷21より
(大紀元日本ウェブ編集部)
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