寒くなってきましたね。こんな季節は、うっかり体を冷やして風邪をひきやすいもの。
病気のときは、どうしても動くのが億劫で、食欲もなくなります。では、どんなものを食べると、体調が良くなり、回復を早めることができるでしょうか。
栄養学の専門家は、病気になったときにお薦めできる食品として、以下の7種類を挙げています。
1、穀物のお粥
オーツ麦(エンバク)、またはその他の雑穀類でつくったお粥などの「体に優しい食物」をとりましょう。炭水化物、食物繊維、その他の栄養素が豊富です。買うときは、精製されていない全粒、高タンパク、多繊維かつ低糖の製品を選んでください。温かい牛乳やお湯で炊いた雑穀のお粥は、病中で胃腸が弱まっている人には最適の食べ物です。
2、ジャガイモorサツマイモ
ジャガイモやサツマイモは消化の良い炭水化物です。ビタミンCや食物繊維も豊富で、体の回復に役立ちます。それに、あつあつのベイクドポテトや焼き芋は、それ自体おいしくて大満足です。
食欲があれば、グリルで焼いたジャガイモに、カッテージチーズやギリシャヨーグルトを少量加えてタンパク質を補給するといいでしょう。
3、熱い鶏のスープ
じっくり煮込んだ鶏スープは、タンパク質や脂肪を豊富に含み、病気の体にしっかりとエネルギーを補給してくれます。米国ネブラスカ医療センターの研究では、鶏スープは呼吸器症状の緩和と炎症の軽減に役立つことが示されています。
ただし、できるだけご家庭で鶏肉を煮て自家製スープをとることをお薦めします。缶入りなどの市販のスープは、様々な食品添加物が含まれていますので、炎症を悪化させる可能性があるからです。
4、生姜湯
昔から寒気と風邪を和らげると言われている生姜湯ですが、研究によると、その効果は確かにあるそうです。
生姜湯は、風邪の予防のほか、のどの痛みや鼻づまりの軽減、炎症の緩和にも役立ちます。また、生姜にはギンゲロールなど様々な成分が含まれており、体全体の健康にも良いとされています。
ご家庭で作る生姜湯のほか、市販の有機栽培ジンジャー茶を淹れて飲んでも良いでしょう。
5、ハチミツ
ハチミツは、病気療養中の患者にとって精製された砂糖よりも優れた甘味料です。お茶に入れたり、お湯に溶かしたり、エンバク粥に少量入れて調味してもいいでしょう。ハチミツには喉を潤す作用や咳止めの効果もあります。
6、緑茶
気分が悪くなったときは、温かい緑茶を飲むと喉が潤され、水分補給もできます。緑茶の成分であるクェルセチンには、免疫力の向上に役立つ可能性もあると言われています。上記のハチミツを緑茶に入れて飲むことも、お薦めです。
7、豆類
ひよこ豆、レンズ豆、インゲン豆などの豆類は優れたタンパク質と食物繊維の宝庫であるとともに、亜鉛も豊富に含まれていて、免疫機能を向上させることができます。
冬の風邪など季節の病気になったときは、胃腸に負担をかけない「消化しやすい炭水化物」を主な食事とし、それに各種の栄養と水分を十分に摂って、体をよく休めることが大切です。
(文・劉景燁/翻訳編集・鳥飼聡)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。