澎湖島の鳥島は鳥鑑賞スポット【ディープな台湾探見】

一人旅好きの冒険家として、澎湖島の七美、望安、桶盤、虎井、吉貝、金湖、圓平を制覇した私は、新しい旅に出るため、「鳥島」に行きました。

鳥島はその名の通り、渡り鳥がたくさんいる島で、従来観光とは無縁で、自然の生態系が多く残されており、鳥好きの鳥鑑賞の聖地となっています。島の玄武岩は、長年をかけて東北季節風と海水によって浸食され、非常に特殊な地形になり、「玄武岩自然保護区」にも指定されています。

鳥の名前がついたこの島は、離島中の離島で、現地のツアーに参加する以外、観光客は現地の水上バスに乗るしかありません。乗船場は岐頭桟橋でした。11時ごろ、鳥島へ向かう水上バスを待つため、桟橋にやってきました。岐頭桟橋は主に東シナ海と接続し、さらに員貝島と鳥島の住民にとっては澎湖島への玄関口なのです。

ついに水上バスが到着しました!船は私が想像していたものとは違い、淡水と八里を結ぶ豪華な船ではなく、吉貝島の間を結ぶ新型スピードボートでもなく、漁船を改造したとてもかわいらしく小さな白船でした。

このような小さな白船に乗るのは初めてで、とても興奮していました。嬉々として飛び乗ると、船内には白髪の住民が多く、島に届ける物資や食物もたくさんありました。

約30分の船旅は、エアコンがなく、海上からの自然風が吹いていました。人が多かったため、船内は多少蒸し暑かったですが、鳥島の人口が少なく、近所の人たちはほとんど顔見知りなので、お年寄り達は島に到着するまでずっと談笑していました。まだ島に足を踏み入れていませんが、既に良い第一印象を持てました。

水上バスが港に停泊する前から、港の端に二つの大きな鳥の像が見えてきました。1つは白い体をした大きな鳩、もう1つは翼を広げた大きな鷲でした。彼らはともに港を守り、鳥島の精神的シンボルにもなっています。

水上バスを降りて、ようやく普段はなかなか観光客が訪れることのないこの地に足を踏み入れました。太陽が燦々と降り注ぎ、島の建物のほとんどが黄色に塗られ、青空と白雲に映え、視覚的にも楽しめました。

村を歩いていると、漁具修理場にずらりと並べられた干物やタコ、イカなどが目に飛び込み、まるで日光浴をしているような風景が、島の住民の文化を象徴していました。散歩の途中、住民の気配がありませんでした。炎天下を避けるため、お寺に入りましたが、お寺の中も閑散としていました。

この島の人々はどこにいるのでしょうか?現在、島の人口は1000人以上と登録されていますが、実際村を歩いたらそれほど多くの住民はおらず、ただ静寂な雰囲気が、空間の隅々にまで充満していました。

珊瑚の石垣に沿って歩いていると、島にも中心道路があることがわかりました。さらに可愛いのは、島内の施設が全て一つだけしかなく、例えば鳥島国立小中学校、鳥島警察署、鳥島活動センター、そして台湾で2番目に大きい福徳宮などがあり、独立した生活圏を形成していました。

島に不足しているのは飲食店です。テレビドラマに出てくるような古い雑貨店が数軒あり、ビスケットやドリンクを販売している程度でした。

(翻訳・單歆)