(前稿に続く)
脂肪肝を放置しておくと、数年で健康に深刻なダメージを与えます。
脂肪肝を改善する薬膳
西洋医学は、脂肪肝を改善するために、主に患者が食事をコントロールし、体重を減らし、運動することを奨励します。
これに対して漢方医学では、医師が患者に適合する漢方薬を処方して、脂肪を減らし、血行を良くし、うっ血を解消することで脂肪肝を治療していきます。
許中厳氏によると、「脂肪肝の患者は、漢方薬の服用により約3ヵ月で改善できる」と言います。3カ月後にエコー検査を行ったところ、確かに中度だった脂肪肝が軽度にまで変化していました。
ただし、血行を良くしてうっ血を改善する漢方薬は、漢方医院で専門医に処方される必要がありますので、ここでは省略します。代謝を促す方法としては、やはり自分で運動することが一番安全で、お薦めできる方法です。
一方、脂肪を減らす漢方薬は、一般の人でも、自分の体質に合わせて薬材店で材料を購入し、服用することができます。
一例をご紹介しましょう。
5~7gの山査子(サンザシ)または洛神花(ローゼル)を500~700ccの水に入れて火にかけ、沸騰させます。適温まで冷めたら、これを1日の量として服用します。
許中厳氏は、「サンザシと洛神花は、いずれも血中脂質を低下させ、体内での脂質の生成を減少させます。ただし、この2種は酸味がつよいので、胃の調子がすぐれない時は、あまり頻繁に飲んだり、空腹時に飲んだりしてはいけません」と言います。
ツボ押しも「自分でできる方法」です
脂肪肝の改善のため、薬膳のほかに、一般の人は次の3つのツボを指圧すると良いでしょう。
3つのツボである太衝(たいしょう)、豊隆(ほうりゅう)、三陰交(さんいんこう)の位置は以下の図の通りで、いずれも脂肪肝の改善に役立ちます。穴(けつ)はツボの意です。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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