ワクチン追加接種者の方が未接種者より感染しやすい: 研究結果

今月初め、カリフォルニア州の刑務所の被収容者を対象とした研究によって、新型コロナワクチンの追加接種を新たに受けた人は、新型コロナワクチンを全く接種していない人よりも、新型コロナウイルス感染症に罹患する可能性が高いことが明らかになった。

研究者らは、昨年秋に導入された2価ワクチンの有効性を評価するために、今年1月から7月までの州内33カ所の刑務所データを分析した。

新型コロナの検査とワクチン接種に関するデータがある被収容者96,201人のうち、2,835人の症例が確認された。

その結果、2価ワクチンを接種した人は1,187人で、ワクチンを全く接種していない人は568人だった。

一価ワクチン、つまり古いワクチンのみを接種した人たちもいたが、分析からは除外された。

ワクチン未接種者20,889人に対し、2価ワクチン接種者は36,609人と多かったが、感染者数も2価ワクチン接種者の方が約2倍多かった。つまり、2価ワクチン接種者の方が感染率が高かった。ワクチン未接種者の感染率が2.7%だったのに対し、2価ワクチン接種者の感染率は3.2%だった。

研究者らは、「2価ワクチン接種群は、ワクチン未接種群に比べ、わずかではあるが統計的に有意に感染率が高かった」と書いている。

年齢で層別化すると、高齢の被収容者ほどその差が大きいことが分かった。

65歳以上の被収容者の感染率は、接種者で6.4%、未接種者で4.5%だった。50歳以上では、それぞれ4%と3%だった。しかし、前者は統計的に有意ではなかったと研究者らは述べている。

2021年12月22日、カリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス国際空港で新型コロナワクチンを接種する人。(Frederic J. Brown/AFP via Getty Images)

この研究論文は査読付き医学ジャーナル「Cureus」誌に掲載された。

研究グループの責任著者は、なぜ2価ワクチンを接種していない被接種者を除外したのか、といった質問には返答しなかった。

また、同グループは、ワクチン接種者と未接種者の間に見られた差は、自然免疫、あるいは新型コロナウイルス感染症から回復した後の予防効果から生じているのではないかと推測した。

ただし、彼らは自然免疫を計算に組み込むことはできていない。

また、被収容者が症状を報告しなかったことで結果が歪められた可能性もあるという。

疑わしい主張

研究者らはこの否定的な結果を認めた上で、以下のように述べている。

「これらの発見の背景要因を理解し、基礎疾患などの他の要因を考慮するには、さらなる研究が必要だ。この研究は、残存する新型コロナウイルス、特に進化を続ける変異株を標的とするワクチン開発の重要性を強調している」

「2価ワクチンは重篤な症状を予防するかもしれないが、全体的な感染症のリスクを有意に減少させないかもしれないことを、この研究は示唆している」

しかし、研究者らは、ワクチンの重篤な症状に対する予防効果を支持するエビデンスを示していない。

引退した医師のレイ・アンドリュース氏は、この表現は難読化の一例だと指摘した。

「『かもしれない 』という言葉で、科学論文は個人的な意見になってしまう」とアンドリュース氏はエポックタイムズ宛の電子メールで語った。

「この結果は、ワクチンに効果がないことを示している」

2価ワクチンは臨床試験データなしで認可され、今日に至るまで有効性に関するデータは出ていない。効果が振るわなかったことから、米国当局は新たな予防接種に置き換える準備を進めている。

ただし、この2価ワクチンに重症化に対する短期間の予防効果があることを示す観察データもある。

2020年12月17日、ネバダ州のワクチン接種会場で、ファイザー・ビオンテック製の新型コロナワクチンのシリンジとバイアルが準備されている。 (Patrick T. Fallon/AFP via Getty Images)

その他の研究

2価ワクチンにほとんど、あるいはまったく効果がないことは、他の論文でも明らかになっている。

例えば、フランスの研究者は、2価ワクチンの症候性感染に対する予防効果はわずか8%、韓国の研究者はわずか12%と推定している。また、カタールの研究者は、相対的有効性は25%で、感染歴のない人の有効性はより低く見積もっている。

クリーブランド・クリニックの研究者らによる6月の発表によると、最新のワクチン接種を済ませている、あるいは2価ワクチンを接種しているクリニックの職員は、他の職員と比べて感染リスクが高かった。

当時、研究者らは、「この研究は、ワクチン開発に使用されたものとは抗原的に全く異なる新しい変異株が出現し、ワクチンの有効性が時間の経過とともに低下する場合に、その予防効果をあてにすることの難しさを浮き彫りにしている」と述べている。

他にも、入院や重症化に対する2価ワクチンの予防効果を分析した研究がある。

イタリアの研究者らは、2回目ないし3回目の追加接種として2価ワクチンを投与した場合、高齢者の重症化予防効果は当初25%で、時間の経過とともに18%に低下することを発見した。

米国疾病予防管理センター(CDC)は、健康な成人において、2価ワクチンの入院予防効果がマイナスに転じたことを明らかにしている。

シンガポールの研究者らは、2価ワクチンを接種した人が新型コロナに感染したり、病院に行ったりする可能性が低いことを発見したが、ワクチン接種者が未接種者よりも健康であることが多いという事実を調整しなかった。

メリーランド州に拠点を置く大紀元のシニアリポーター。主に米国と世界のニュースを担当。