新車購入のベストシーズンはいつ? 電気自動車購入のベストシーズンはいつ?

車を購入する際には、ベストな時期を選ぶことが重要です。

専門家によれば、今年の第4四半期に入った今が、電気自動車を含む新車を購入するのに最適な時期だと言います。

2021年半ば以降、自動車購入者は価格の上昇、選択肢の少なさ、長い納車待ちに不満を募らせてきました。チップ不足も自動車業界を悩ませ、供給を大きく制限してきました。昨年末から不足は緩和されましたが、多くの車種の価格は比較的高いままです。消費者が手頃な価格の車を選ぶことは、自動車購入における重要な問題です。

一般的に、新車購入のベスト・タイミングは、同じモデルの新バージョンの発売が間近に迫っている時で、ディーラーは在庫をできるだけ空にして新モデルのためのスペースを確保しようとしています。コックスのリテール・オートモーティブ・ソリューション担当プレジデント、ロリ・ウィットマン氏はウォール・ストリート・ジャーナル紙に、新型車の発売日が近づけば近づくほど、旧型車をよりお得に購入できると語っています。

サンフランシスコに本社を置くソフトウェア会社、セリー・オートモーティブのザック・クレンプCEOは、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に次のように語っています。

「賢明なバイヤーは、(新型車の)新デザインの発表、年末の在庫一掃、納税シーズン、その他の需要の変化に合わせて購入のタイミングを計ることで、かなりの金額を節約できるのです」

車を買うのに最適な月は?

最新モデルや特定の色、特別な内装ではなく、ただ新車を購入したい消費者は、8月以降で購入を検討すべきです。

実際、車の購入は、iPhoneを購入することとなんら変わりありません。一般的な経験則として、アップルが新しいiPhoneをリリースするまで買わない方がよく、最新バージョンがリリースされれば、古いiPhoneは値下がりします。流行に乗って最新のiPhoneを買うというわけではない人ならの話ですが。

しかし、自動車はiPhoneよりも場所を取るため、販売店は在庫を一掃するために夏の間(新モデルが出る数か月前)から値引きを始める傾向があります。

「伝統的に、自動車メーカーは夏の間に新モデルのために工場を再整備するため、8月、9月、10月は旧モデルを買い始めるのに良い時期なのです」とウィットマン氏は言います。

また、メーカーが在庫を整理し始めると、消費者はキャッシュバック・プログラムやその他のインセンティブ(特典)を探すことができる、とクランプフ氏は言います。

通常、新モデルは前年の秋に発売され、2024年モデルは2023年の秋に発売され、10月から購入できます。秋に発売される新モデルの場合、ディーラーは通常、即日納車可能な在庫を持っています。

2020年、自動車調査会社iSeeCars.comの調査によると、10月、11月、12月は、新車、中古車を問わず、車を購入するのに最適な時期です。

新車が出揃った後の年末に車を購入するのがベストです。この時期は通常、売り手が手厚いインセンティブやディスカウントを利用して、古い車をできるだけ早く売るためであり、その結果、ディーラーが大量の中古車を手放す時期でもあります。

電気自動車(EV)を購入するのに最適な月は?

EVの販売にも季節性があります。年末までの数か月は、税制優遇措置が切れる前に利用したいEV購入者にとってホットな時期になる傾向がある、とクランプフ氏は言います。

来年には、米国で電気自動車の購入はもはや問題ではなくなるでしょう。

CNBC Financeが10月14日に報じたところによると、2024年1月1日より、自動車税額控除が最大7500ドルまで、自動車販売店で直接即時割引が受けられるようになります。税額控除を受けるために確定申告を何か月も待つ代わりに、対象となるすべての購入者は全額を受け取ることができます。ただし、翌年の確定申告時に、余分に控除された分は追徴課税の対象となる可能性がありますが。

2022年、米国自動車市場における電気自動車のシェアはほぼ倍増しました。例えば、2022年の最初の10か月間に、米国で販売された全自動車に占める電気自動車の割合は、前年同期の2.9~5.3%に上昇しました。情報サービス会社エクスペリアンのデータによると、米国におけるEVの新規登録台数は60万4638台に達し、前年同期比で60%以上増加しました。モルガン・スタンレーのアダム・ジョナスなどのアナリストは、2025年までに電気自動車の市場シェアが11%になると予想しています。

車を買うのに一年で一番いい日があるとすれば……。

「月末、四半期末、年末も、新車や中古車のお買い得品を探すのに良い時期です」とウィットマン氏は言います。

販売員はこの時期、販売台数ボーナスを得るために販売ノルマを達成しなければならないというプレッシャーにさらされており、取引を成立させるために値引きを提示する可能性が高くなります。

「個人的には、車を買うのに一番好きな時期は、一年の最後の夜です」とクランプフ氏はいいます。

一例として、彼は、家族がゴールドのカムリを20%引きで買うのを手伝いました。その色はあまり需要がありませんでした。ディーラーは、販売目標を達成するのに苦労していると、はっきりと彼に言いました。

車を買うのに最も悪い時期は、値引き額が最も低くなる独立記念日で、次いで母の日、4月、5月、6月、イースター(復活祭)が通常より値引き額が低くなり、メモリアル・デー、父の日、7月も値引き額が低くなります。

 

夏雨