みずみずしくて、さっぱりとし、ひんやりと喉の乾きを癒やすスイカは、夏の果物では最も人気がある果物でしょう。またニキビを取る効果など美容効果も期待できると言われ、食べ終わったスイカの皮を顔に貼る人も多くいます。
スイカの皮は、漢方では「西瓜翠衣」または「西瓜皮」と呼ばれ、甘くてさっぱりとしているため、お茶として飲めば、夏バテ、喉の渇き、水腫、口や舌の痛み、熱中症、秋から冬の乾燥による喉の乾燥や咳などに効きます。医学書『丹溪新法』には、スイカの皮を乾燥させて灰、または粉末にして、外用すると口内炎に効くと書かれています。
スイカ果皮の薬理作用については、オンライン医療情報サイト「A+医学大百科」の白ラットの実験結果で、スイカ果皮に含まれるシトルリンが肝臓での尿素の生成を増加させて利尿効果を高め、腎炎や水腫、肝臓病の黄疸、糖尿病を治療できることが言及されています。また、解熱、傷の治癒の促進、ニキビを予防したり、ニキビ跡を薄くする効果もあるとされています。
スイカの皮を薄く切って顔に貼ると、ニキビ治癒効果が期待できるほか、鎮静、抗炎症、保湿、美白効果があるとネットで噂されています。
ただし台湾の衛生福利部食品薬物管理署は、すでにニキビがある状況でスイカの皮を顔に貼ると、過度の皮膚刺激を引き起こし、接触性皮膚炎になる可能性があると回答する記事を発表しました。もしニキビがすでに赤く腫れていた場合、蜂巣炎になる可能性があるため注意する必要があります。
食品薬物管理署は、ニキビを治療したい場合は専門の皮膚科医に相談し、治療を受けるように促しています。
スイカの皮は料理にも使える
スイカの旬である夏、スイカは果肉だけでなく、皮を冷やして食べたり、煮物にしたり、炒めたり、漬物にしたりと、料理に利用できます。
1 スイカの皮茶
新鮮なスイカの皮100g、ナツメ10個を適量の水と一緒に煎じ、毎日お茶として飲むとよいです。
2 スイカの皮スープ
まず、緑色のスイカの皮を取り除き、食べやすい大きさか、千切りにします。適量の水とトマトと卵を加えて、沸騰させてから調味料を加えると、健康的なスープになります。
3 スイカの皮のプラム漬け
スイカの緑色の皮を取り除き、白い皮の部分を適当な大きさに切り、塩小さじ2杯を加えて均一に混ぜ、約10分間放置してから、沸騰したお湯で洗います。大さじ2杯のリンゴ酢と適量の砂糖、プラム数個を入れ、よくかき混ぜ、冷蔵庫に入れて冷やしてください。味は甘酸っぱく、爽やかで非常に食欲をそそります。
4 スイカの皮の炒め物
スイカの果肉を食べた後、緑色の皮を取り、薄切りにします。次に適量の食用油を引き、にんにくのみじん切りとショウガの細切りを加えて炒めます。塩少々と水を加え、蓋をして2分ほど加熱すると、爽やかなサイドディッシュになります。
(翻訳:中川真悟)
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