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運転も世界旅行もできる101歳 栄養学者が長寿の秘訣を明かす

アメリカ・カリフォルニア州に住む101歳の栄養学者が、高齢とは思えない活気ある毎日を送っています。彼は今でも大学で非常勤教授を務め、自ら車を運転して世界中を旅しています。そんな彼が語る長寿と健康の秘訣は7つのシンプルな生活習慣にあり、遺伝とは関係がないといいます。

NBCのテレビ番組「トゥデイ」によると、百寿を超えたシャーフェンバーグ氏はロマ・リンダ大学の非常勤教授で、各地での講演活動を通じて「生活習慣を変えることで寿命を延ばせる可能性がある」と伝えています。

彼の母親は60代でアルツハイマー病により、父親は76歳で心臓病により他界しました。また、彼は2人の兄弟よりも長生きしています。つまり、特別に長寿の遺伝子を持っているわけではありません。

彼が兄弟より長生きできた最大の理由は、運動にあるといいます。特に中年期、つまり40歳から70歳の間にしっかり体を動かし続けてきました。

「中年期こそ運動が必要です。この年代になると生活がゆったりしてきて、お金もあり、食べ物も買えて、座っている時間が長くなり、食べ過ぎてしまう傾向があります……これは健康的な生活スタイルとは言えません」

シャーフェンバーグ氏は、自身のYouTubeチャンネル「Viva Longevity!(長寿万歳!)」で、実践すれば誰でも長寿をめざせるとされる7つの生活習慣を紹介しました。

高齢者がフィットネスジムで運動する様子(イメージ画像/Shutterstock)

 

タバコを吸わない

シャーフェンバーグ氏は生涯タバコを吸ったことがありません。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、喫煙は身体のほぼすべての器官に影響を及ぼし、予防可能ではあるものの、病気・死亡・障害をもたらす主な原因の一つとされています。
 

アルコールを摂取しない

彼はアルコールも飲みません。「少量の飲酒は健康に良い」という説についても正しくないと考えています。少量であっても心臓にわずかな保護効果がある可能性はあるものの、がんのリスクが高まることの方が問題だと指摘しています。
 

運動の習慣を身につける

「私は栄養学者ですが、運動の方が栄養より大事だと思っています」とシャーフェンバーグ氏は話します。中年期には園芸をよく行い、散歩も素晴らしい運動だと推奨しています。

彼によると、1日3.2km以上歩く人の死亡率は、あまり歩かない人の半分ほどになるという研究結果もあるそうです。
 

糖分を控える

研究によれば、アメリカ人は1日平均22杯分の砂糖(加糖)を摂取しており、これは肥満や心疾患など健康上の問題につながるとされています。アメリカ心臓協会は、1日の加糖摂取量を男性は9杯以下、女性は6杯以下に抑えるよう推奨しています。

彼は糖分を減らすためレシピを工夫することを勧めています。お気に入りはオートミールで作ったワッフル(妻による発明)で、シロップは使わずカシューナッツバターやバナナ、ベリー類をトッピングします。

リエージュ、自家製、ワッフル、キャラメル、パール、砂糖入り
ワッフルのイメージ画像(Shutterstock)

 

肉を控える

彼は20歳以降、肉を食べなくなりました。現在はほぼベジタリアンですが、牛乳と卵は摂取します。好物はマンゴー、柿、ジャガイモ、マカダミアナッツなど、ナッツ類や種実類の食品です。
 

飽和脂肪酸の摂取を減らす

アメリカ心臓協会によると、飽和脂肪から摂取するカロリーは全体の6%未満に抑えるべきであり、これはほぼ菜食に相当します。

彼は講演で「菜食がベストです」と語っています。
 

健康的な体重を維持する

アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、体重過多や肥満は2型糖尿病、高血圧、心疾患、がんなどのリスクを高めるとされています。

彼が兄弟より長生きできたもう一つの要因は、「プチ断食」を実践してきたことにもあるといいます。朝食と昼食だけを摂り、夕食は食べず、午後に食事を終えて翌朝6時半まで何も食べません。

百寿者たちの健康や長寿の秘訣は人それぞれかもしれませんが、どれも参考になるものばかりです。以前、アメリカ・ペンシルベニア州に住む100歳の男性は「運動は薬より効果がある」と信じ、40年間、週5回ジムで数時間トレーニングを続けていました。これも彼なりの長寿の秘訣といえるでしょう。

(翻訳編集 正道勇)

陳俊村