陶侃(とうかん)という男性が、地方官として赴任していた時のことです。彼は漁業の管理をする役人でした。
ある日、陶侃は人を遣わせ、地元名産の塩漬けの魚を母親の元へ届けさせました。魚が好きな母親が、きっと喜ぶだろうと思ったのです。
母親は届け物を開くと、すぐにまた蓋を閉めて陶侃に手紙を書きました。
手紙は、厳しい口調で書かれていました。「あなたは公のために尽くすのではなく、自分の立場を利用して、高価な物品を私に送ってきました。私は今、これを喜ぶどころか、あなたを心から心配しています!」
陶侃は、母からの戒めを深く受け止め、自分の過ちを悟りました。その後、彼は「清廉潔白」を常に心に留め、人々のために働きました。
(翻訳編集・郭丹丹)
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