ファイザーの報告書が示す間接曝露
ファイザーは、間接的な曝露や、妊娠中または授乳中の乳幼児への曝露によって起こった数百件の有害事象を記録している。
欧州連合へ提出された定期安全性報告において、ファイザーはワクチンとは関連しないと考えられるいくつかの有害事象を挙げ、これらは議論の対象から外すべきだと述べた。
報告書には、新型コロナのmRNAブースターワクチンの「間接曝露」を受けた乳児の有害事象が22例記載されている。これは接種以外のワクチン曝露を示していると考えられる。
調査員らはまた、いくつかの特別な有害事象事例も監視した。血液関連の有害事象は2例で、乳児が授乳による曝露を受けた。肝臓関連の有害事象10例と血管系の有害事象1例が同じく授乳によるワクチン曝露として報告された。
急性腎不全2例と呼吸器系疾患8例も、妊娠中または授乳中のワクチン曝露に関係していた。
患者からの証言
ピエール・コリー博士とスコット・マーズランド氏は、アレルギー体質や慢性疾患の既往歴がある人たちはワクチン曝露の影響を受ける可能性が高いと指摘した。これらの人々は医薬品に対しても悪い反応を示しやすく、新型コロナウイルス感染症やワクチンによって長期的な健康被害を受けるリスクが高いとされている。
コリー博士とマーズランド氏は、新型コロナウイルス感染症およびコロナ後遺症、ワクチン接種後症候群の治療を目的とした非営利支援団体 FLCCCの共同創設者だ。
コリー氏は、800件を超える事例報告をまとめた結果、彼らがシェディングと判断した症状の明確なパターンを観察したと述べた。通常、スーパーや混雑した場所に行くときなどに症状が繰り返し現れる可能性があり、予測可能だという。
コリー博士は、食料品店に入ることができない患者の例を挙げた。患者は博士に対し、「もう食料品店には入れない」と伝えたという。トレーダー・ジョーズ(米国の食料品店)に入って5分以内にとてもひどい気分になり、店を出なければならなくなったほか、混雑したファーマーズマーケットに行ったときも同じ嫌悪感を覚えたそうだ。
FLCCCのイベントで、マーズランド氏は、シェディングが関与していると思われるいくつかの症例を紹介した。
以前新型コロナワクチン接種後に症状に悩まされた54歳の男性が、ブースター接種を受けた友人と再会した。二人が近くに座って談笑していると、数時間もしないうちに頭痛、筋肉痛、関節痛が起こり、疲労感が増したという。
彼が混雑した空港に行くと、さらに悪化したそうだ。また、帰宅後に配偶者と性的接触をしたところ、数分後に配偶者は激しい腹痛を発症したという。
2人はその痛みがシェディングに起因したと考え、スパイクタンパク質をブロックする作用があるイベルメクチンを服用したところ、約30分以内に配偶者の腹痛は引いた。
マーズランド氏は「症状のタイミングと積み重ねが問題だ」と推論した。
コロナ後遺症やワクチン接種後症候群を治療しているサイード・ハイダー氏やアナ・ミハルチア氏などの医師も、シェディングが疑われる症例を報告している。
一部ワクチン学者は異なる見解
しかし、mRNAワクチンにシェディングを引き起こす可能性があることを認めないワクチン学者もいる。
コネチカット大学のパウロ・ヴェラルディ准教授は、エポックタイムズに対し、「mRNAは細胞内でタンパク質を発現させるが、この発現は、ある種のウイルスに感染した場合のシェディングとは異なる」と語った。
「SARS-CoV-2感染はウイルスのシェディングを引き起こし、ウイルスの人から人への伝染を引き起こすが、新型コロナmRNAワクチンの接種者にスパイクタンパク質のシェディングは起こらない」
コリー博士は、ある定義では感染者や生ワクチンの接種者が生きたウイルスを放出することをシェディングと呼ぶが、新型コロナワクチンに関して議論されているシェディングはそれとは異なると繰り返した。
マウントサイナイ医科大学のフロリアン・クラマー教授は、エポックタイムズの取材に対して、シェディングは実際には起こらないと語った。
エポックタイムズが遺伝子治療とシェディングに関するFDAの文書の関連情報をクラマー教授に提示したが、返答はなかった。
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