【大紀元日本2月4日】兵庫県で新たに「毒ギョーザ」が見つかった。有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が残留農薬ではなく、何ものかにより混入された可能性が強まった。岸田文雄国民生活担当相は、検出されたメタミドホスの量から残留農薬とは考えにくく、なんらかの原因でメタミドホスが入れられたと理解しているとし、日本政府が調査団を中国に派遣する考えを示した。
報道によると、千葉県と兵庫県で10人の被害者を出した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、兵庫県警は3日、同県高砂市の家族が食べたギョーザと同じ製造日(昨年10月1日)の同製品6袋のパッケージ外側から有機リン系殺虫剤メタミドホスを検出したことを明らかにした。また、日本生活協同組合連合会(生協)も2検体から微量のメタミドホスを検出したという。被害者10人が食べたギョーザ以外から、メタミドホスが検出されたのは初めて。
近年、中国大陸製の有毒食品で人々が被害を受けるニュースが後を絶たず、その被害は大人から子供、胎児さえも回避することは難しい。
米、小麦粉、食用油、食塩、肉類、豚ラード、麺類、饅頭などの食品にはホルモン剤、着色料、防腐剤、ロンガリット、ホルムアルデヒド、赤色染料、塩酸クレンブテロール、漂白剤、増白剤、保存料、催熟剤、ホルマリン、工業塩、ホウ砂、尿素、アンモニア水、さらにはDDVP(有機磷殺虫剤の一種)、劇物農薬1605と3911などのおびただしい添加物と農薬が使用され、国民の健康にとって大きな脅威となっており、また世界各地の中国料理を愛するグルメ達にたいしても警鐘が鳴らされている。
農民が使用する危険な除草剤、農薬、化学薬剤は作物の成長を保証する。さらに汚染が深刻な河川から引き入れる灌漑用水の使用や、衛生知識の乏しさなどが原因により有毒食品の氾濫と被害が引き起こされ、有害でない食品を見つけようとしてもほとんど不可能な状態だ。
情報提供としては、わずかに中国食品ネットと食品論壇が50数種類の中国製有毒食品を列挙しており、これらの食品による症状は軽いものは貧血や寄生虫、重症になると癌を発病し命にかかわるという。中国では毎年、食物の残留農薬と添加物により中毒を起こす人が十万人を超えており、飲食により直接病気にかかる人が3億人、さらに研究で40%の癌は飲食により発病したものということが明らかになった。
ネットで紹介された有毒食品の一部を紹介する。
1 滷菜(ルーツァイ)
滷菜(ルーツァイ)
滷菜は香料、醤油、酒などで作ったたれで鶏、家鴨、肉塊などを煮たあと、薄く切って食べる料理である。毒滷菜は病気の鶏、死んだ家鴨、腐った豚の頭、廃物の腸や内臓を加工して作る。業者はロジンを使用して毛を処理し、たれを作る過程で有毒な亜硝酸ナトリウム、苛性ソーダ、ホルマリン、亜硝酸塩、漂白剤、発色剤、着色料、塩酸クレンブテロールなどの添加物を使用する。食品に添加することを禁じられている毒物が大量に使用されているため有毒物質である硝石が作り出される。これらは吐き気、嘔吐、下痢などの中毒症状を引き起こし、ひどい場合は死に至る。
2 泡菜(パオツァイ)
毒泡菜の作業所
泡菜は、塩、酒、唐辛子などを入れて煮たつけ汁に野菜を漬け込む漬物で、正規の泡菜は収穫、洗浄、選別、整理、漬込み、消毒などの工程を経て市場で販売される。これらの製造工程の多さを除いても作業に時間がかかることや製造場所、労働力などの問題により生産コストは高い。また地下作業所で生産した泡菜はふるい分けや洗浄が徹底していないこと以外にも常に工業塩で塩漬けし、発ガン性の劇物DDVPに晒して除虫、さらに大量の安息香酸ナトリウムを保存料として使用し色素を保持する。
これらの漬物は食道、肝臓、腎臓などの器官に深刻なダメージを与える。
工業塩とDDVPを使用して製造している毒泡菜
3 ザーサイ
浙江省余姚産の問題のあるザーサイ
品質の良くないザーサイには安息香酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸カリウムアルミニウム、硫黄粉、漂白剤、着色料などの添加物が見栄えを良くするためや、防腐、長期保存、歯ごたえや味を良くするために加えられている。これらの物質は亜硫酸ガスが発生し、肝臓や腎臓などにダメージを与え、さらに癌を引き起こす可能性もある。
4 食塩
市場で販売されているニセ食塩の大袋
製造環境が悪劣な小規模食塩加工工場の販売する食塩は、常に工業塩と少量の食塩を混ぜ合わせて製造されている。これらの塩には発ガン物質である亜硝酸塩が含まれている。亜硝酸塩は食品を加工する過程において保色剤として使用されているが強い毒性を持ち、わずか3g摂取しただけで死に至るという。
中毒症状としては頭痛、目まい、脱力感、胸悶、気力が無くなり呼吸が頻繁になる。動悸、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、唇や手足の爪および全身の皮膚と粘膜が紫色になり、重症は意識が朦朧とし、不安、いらいら、呼吸が弱くなり死亡するという。
5 醤油
ニセ醤油の製造池
毒醤油の原料の毛発水
不法製造業者は砒素を混ぜた手洗いの水を使うだけでなく、鉛や水銀などのカラメル色素を使用し、大量にニセ醤油を製造する以外に、最近は人毛や家畜の羽や毛で出来た溶解液(俗称:毛発水)や牛、羊の角や蹄、動物の骨、血塊など醤油に似ても似つかない物を原料にし、工業用塩酸を触媒とし使用。工業塩と動物水解液を調合して醤油を製造する。
このニセ醤油と普通の醤油はあまり大きな違いを感じることはないが、その中に含まれる3-クロロ-1-プロパノール属は発ガン物質で、腎臓と生殖系統にダメージを与え、慢性中毒、ひきつけ、癲癇、ガンなどを引き起こす。
6 酢
毒酢が入った容器
一部の工場は利潤追求のため、酢酸に色素を加え陳年黒酢として高値で販売する。さらにある酢は有毒な工業用酢酸を水に加え工業塩、色素を加えて酢を造り販売するという。工業塩には塩化カリウムや亜硝酸塩が含まれており、これらは消化不良や下痢を引き起こす。さらに工業用である氷酢酸は遊離酸、ヒ素および大量の鉛など人体に有害な元素を生みだす。
このほかにもある工場では食用酢の中にDDVP或いはディプテレックスなどの農薬を添加し防腐、賞味期限の延長をしているという。
7 茶葉
煎った茶葉の中にクロムグリーンを加える女性
一部の良心的でない茶農家は、茶木を育てるとき劇物農薬とメチル基1605を噴霧し害虫が茶葉に穴を開けることを防いでいる。そして摘み取り作業の後さらに工業染料のクロムグリーンを茶葉に加え見栄えを良くする。鉛、クロムは有毒重金属類に属し、適量を超えた鉛は神経、内臓系統に害があり、特に児童の成長発育や知力の発達に対する影響が大きい。長期間クロム化合物に接触していると鼻の粘膜がただれて、腫瘍ができさらに鼻中陽に穴があく。皮膚の場合は接触皮膚炎や湿疹を起こす。
このほか茶葉加工者が製品を早く完成させるためにもち米粉或いは廃棄されるべき茶葉を加えかさ増しし、茶葉の衛生状態に影響が出ているという。
8 白砂糖
工業用澱粉の入った白砂糖
不法工場は工業用澱粉を白砂糖の中に混ぜて販売し消費者を欺いている。工業用澱粉の主に建築材料、修理・改修材料、接着剤など化学工業用品に用いられ、有害物質の含有量が極めて高く、摂取してしまうと神経性の毒によって成長発育の遅れや呼吸器官、腎臓にダメージを受ける。さらに砂糖を漂白、防腐する目的で、大部分の工場は生産時に二酸化硫黄を使用。摂取量を超えれば吐き気、嘔吐、下痢を起こす。重症になると肝臓、腎臓が毒に侵され急性中毒を起こし、ガンになるという。
ある業者は生産時にロンガリットを使用し漂白と生産量を高めている。しかし残留分解物であるホルマリンや亜硝酸塩を長期間摂取すれば身体に大きな負担がかかる。
9 容器入り飲用水
容器の中に直接水道水が詰められている
一部の小規模飲用水工場はコストを抑えるために水道水を大型容器に詰めて販売している。その水の中には大腸菌や真菌の一種および酵母菌など基準値を超えた菌類が存在し、一部には発ガン性物質の亜硝酸塩が含まれている。
大型容器入り飲用水は水質問題だけでなく容器の方にも深刻な問題がある。それは一部の工場がコストを下げるために非食用レベルのPET材料や廃棄されたプラスチック容器を使用しているという問題で、非食用PET材料エチレングリコールはいったん酸化するとアセトアルデヒドを発生し、濃度が高い時には血液系統、肝臓、腎臓、神経系統に障害が起こる。
また廃棄材の原料は服飾業が使用した金属を使用した糸や廃棄されたVCDディスクなど有毒化学物質でこれらが水中に溶け出すと人体にとって有害である。それ以外にも回収された空容器は洗浄消毒が徹底されていないため細菌が大量に繁殖し、飲用水を汚染してしまう。
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