エノキタケで健康ダイエット「保存方法も簡単です!」

エノキタケは、季節を問わず、スーパーで安く買える便利な食材です。
しかも低カロリーで食物繊維が豊富なため、「完璧なダイエット食」としても定評があります。

エノキの効果を上げる「ひと工夫」

エノキタケは100g当たり、3.9gの食物繊維を含みます。これはキャベツの2倍以上に相当します。

豊富な食物繊維は、便秘を緩和するだけでなく、コレステロールを下げることもできます。また、血糖の上昇を緩やかにし、肥満を抑制します。

一方、エノキタケがもつリノール酸やγ(ガンマ)アミノ酪酸、ビタミンB1、ビタミンDなど体に有益な栄養分は、硬い細胞壁に覆われています。そのため、普通の食べ方では、その栄養を効率的に摂取することが難しい場合もあります。

そこで、エノキタケの栄養とダイエット効果を最大限に活用するため、ちょっとした工夫で簡単にできる、エノキタケの常備方法を2つご紹介します。
それは「氷エノキ」と「干しエノキ」です。

エノキタケは低カロリーで食物繊維が豊富。ダイエットに最適な食材とされています。(Shutterstock)

1、冷凍して保存

エノキタケ200gの石突きをとり、2ミリ幅に切ります。水400ccを加えてミキサーにかけ、ペースト状にします。

これを鍋またはフライパンに入れ、中火で加熱します。沸騰したら弱火にし、さらに1時間ほど煮込みます。焦げ付かないよう、途中で適宜かきまぜてください。火を止め、あら熱が取れたら製氷皿に流しこんで、冷凍保存します。

こうして作った「氷エノキ」は冷凍庫で約2カ月保存できます。
調理に使うときに製氷皿から必要な「個数」を取り出し、そのままシチューやスープに入れたり、解凍して卵焼きに混ぜたりします。

「エノキ氷」には、うま味成分が凝縮されています。和食の味噌汁のほか、いろいろなシチューやスープにも入れられます。(Shutterstock)

2、干しエノキタケ

干しシイタケと同じように、エノキタケを干して「乾物」にします。
生のエノキタケに比べて、「干しエノキ」は細胞壁がもろくなっているため、調理した時に、うま味や栄養分が出やすくなっています。

買ってきたエノキタケの石突きをとり、可食部をほぐして広げます。大きめのザル、または竹かごに入れ、風通しのよい日向で干しします。日光には、少なくとも6時間当てましょう。

十分乾燥したら、密封して保存します。干しエノキタケの保存期間は約1カ月です。

干したエノキタケは、細胞壁がもろくなり、うま味や栄養が出やすくなっています。(Shutterstock)

 

エノキ利用ダイエット「4つの注意点」

ダイエットを意識してエノキタケを食べるときは、以下の4点に注意してください。

エノキタケは、通常の量ならば便秘の緩和に役立ちますが、不溶性食物繊維を食べすぎると便が硬くなり、かえって便秘を悪化させる場合があります。

ダイエット期間中、エノキタケを食べることでカロリー摂取を減らすことができます。ただし、栄養のバランスを崩さないため、他の健康的な食品も食事に入れるべきです。

また、肥満のもとと言われる炭水化物脂肪は、筋肉の合成と体の機能を活性化させて基礎代謝を高めるので、エノキタケを使ってダイエットする際には、このような食べ物を完全には避けないでください。

そして最後に、エノキタケには「自然な味」がありますので、それを壊すほど多くの調味料を加えるのは適当ではありません。さもないと、ダイエット効果が下がるばかりか、健康上の問題にもつながるかもしれません。

(翻訳編集・鳥飼聡)

 

蔡雅