米、軍事転用可能なハイテク製品の対中輸出規制を強化へ

米国は、軍備増強が急ピッチで進む中国向けの軍事転用可能なハイテク製品輸出規制を強化する。米商務省関係者が15日、明らかにした。19日に関連の規則が施行される。

この規則では、認定を受けた中国企業は個々にライセンスを取得しなくても米国から多くのハイテク製品を輸入できる「優良顧客」制度も盛り込まれたという。

同関係者は匿名を条件に記者団に対し「中国の軍備近代化は急速でその実態は不透明なため、他の国と同様米国もそれに対する防衛策を慎重に講じる必要がある」と述べた。

国防総省および情報機関の当局者は、2007年の中国の実質的な軍事関連総支出は850億─1250億ドルになると見込んでいる。この数字は、中国が公表している450億ドル(前年比17.8%増)を大幅に上回る。

[ワシントン 15日 ロイター]