ホットドックが国民食として親しまれているアメリカでは、独立記念日の7月4日を「一年で最大のホットドッグの日」としており、毎年、この日に、多くの参加者を募るビッグイベントー-ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権も行われます。
ひと夏で数十億本のホットドッグを食べるアメリカ人
アメリカでのホットドッグ消費量は世界でも常に上位を占めています。
全米ホットドッグ・ソーセージ評議会(NHDSC)のエリック・ミッテンサル会長(Eric Mittenthal)によると、「米国人は、メモリアルデー(5月下旬)からレーバーデー(9月初旬)までの間に推定70億本のホットドッグを食べる」といいます。
また、2021年のホットドッグとソーセージの売り上げは、なんと75億ドルを超えました。
最も愛されているトッピングはマスタード
そこで、2021年のホットドッグシーズン開始時に、NHDSCは、好きなホットドッグのトッピングを調査し、ランキング付けしました。
最も多く選ばれたのはマスタードでした。その次はケチャップです。
その他、オニオンやレリッシュ(みじん切りにしたきゅうりピクルス)、チリソース、チーズなども人気で、ザワークラウト(キャベツの漬物)やマヨネーズ、ベーコンなども候補に挙がっています。
また、現在、アメリカでは、ビーフソーセージを使用して、蒸した玉ねぎとイエローマスタードをトッピングしたニューヨークスタイルが大人気です。
その次は、シカゴスタイルです。
3位は、ベーシックなアメリカンスタイルであるミートソースをかけた「コニードッグ」です。地域によっては中の具材が異なります。
アメリカ人のこだわり
「ホットドッグはサンドイッチではない」
近年、肉類宅配会社のラステリ・フード・グループ(Rastelli Food Group)では、中身が落ちず、子どもが食べやすい丸いホットドッグが販売されました。
同社によると、従来のホットドッグでは、ソーセージの皮が、幼児の喉につかえて、窒息する恐れがあるため、皮のないハンバーグのようなものを使用しているそうです。
しかし、これに対してミッテンサル氏はこのように述べています。
「この技術革新はサンドイッチに応用できるが、ホットドッグはサンドイッチではない」
「人々はホットドッグに対する認識を間違っている」
ただパンに肉を挟むのではなく、「細挽きの肉をケーシング(ソーセージの皮)に詰め込んでボイルしたソーセージを、パンに挟んだものがホットドッグなのだ」と主張しています。
(翻訳者・李明月)
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