「一目十行」は、一目見ただけで、十行分を読めることから、書物を読むスピードが非常に速いという意味で使われます。
梁王朝の第2代皇帝・蕭綱(しょうこう)は、幼い頃からずば抜けた才能を見せ始めています。4歳の時に読み書きを勉強し始め、6歳の時から文章を書き始めました。蕭綱の読書のスピードは非常に速く、一度目を通した内容は忘れないといいます。
噂を聞き付けた学者たちはとても信じられず、確証を得るため、蕭綱を尋ねてきました。学者たちは自分たちが書いた文章を渡し、蕭綱が一通り読み終えるとすぐにしまい、暗唱させます。すると、蕭綱は最初から最後まで滞ることなく暗唱し、途中の誤字脱字も指摘したのです。その場にいたすべての人が「天才少年」だと驚嘆しました。
(翻訳編集:華山律)
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