類は友を呼ぶ【1分で読める故事成語】
「類は友を呼ぶ」は、もともと気の合った者や似た者同士は自然に寄り集まるという意味ですが、後に、悪人が互いに手を結び、悪事をなす比喩としても使われるようになりました。
「柳暗花明」(りゅうあんかめい)【1分で読める故事成語】
南宋の愛国詩人とされた陸游(りくゆう)は強硬な対金主戦論者であったため、官職を罷免され、故郷に戻りました。
ある日、遠足に出かけた陸游はどんどん先へと歩いていき、いつの間にか
人気が全くないところへ来てしまいました。斜面の上から見渡せば、前に川が流れ、山が立ち並び、すでに道がありません。
「顰みに倣う」(ひそみにならう)【1分で読める故事成語】
「顰みに倣う」の出典は『荘子』です。著者の荘子は道教の始祖の一人とされ、実は、『荘子』の中のすべての作品が荘子のものではなく、多くはその弟子や道教の者たちの作品です。
「投桃報李」(とうとうほうり)【1分で読める故事成語】
「投桃報李」は『詩経』「大雅・抑」から来ており、衛の第11代君主・武公が自分を励ますために作成した詩です。
墨を金のごとく惜しむ【1分で読める故事成語】
「墨を金のごとく惜しむ」は、一筆もおろそかに書かない、あるいは、軽々しく筆を下ろさないことのたとえで、後に洗練の努める意として使われます。
這う這うの体(ほうほうのてい)で逃げる【1分で読める故事成語】
「這う這うの体(ほうほうのてい)で逃げる」とは、ひどく恥をかいたり、さんざんな目にあったりして、慌ててその場を逃げ出すという意味です。
へ理屈をこねる【1分で読める故事成語】
「へ理屈をこねる」とは、すじの通らない、自分勝手ないい分を言うことです。
高陽応は戦国時代の宋の国の大夫(たゆう/貴族)で、人と弁論することを好みます。理にかなっても、筋が通ってなくても、強弁したがります。
「梁上君子」(りょうじょうのくんし)【1分で読める故事成語】
後漢の陳寔(ちんしょく)は公平で名が通っており、退職後、県内の住民や百姓はよく陳寔を訪ねて裁判を頼みます。
ある日の晩、ある泥棒が陳寔の家に忍び入り、天井の梁(はり)の上に潜みました。陳寔はこれに気づきましたが、騒がずに子孫たちを呼んで、厳粛な態度で教育し始めました。
「木人石心」(ぼくじんせきしん)【1分で読める故事成語】
晋王朝の時、夏統という男がいました。
ある日、政治家の賈充(かじゅう)は自分に仕えるよう夏統を説得するも、断られてしまいました。諦めきれずに、夏統を軍営に招いて見学させ、「もし、私に仕えれば、これらの兵士を指揮することができる。どうだ?威風があるだろう?」と更に説得しました。
「井底之蛙」(せいていのあ)【1分で読める故事成語】
荘子は『秋水』の中で、河伯(河の神)と北海の会話を生き生きと描きました。
秋になると黄河の水位が上がり、川幅も広がり、向かい側の家畜をはっきりと見分けられないほどです。河伯はこれを大いに自慢し、この世で黄河よりも壮観な景色はないとうぬぼれます。
杯中の蛇影【1分で読める故事成語】
河南の長官・楽広には親しい友人がいますが、久しく連絡を取っていません。ある日、その訳を聞くと、「前におそばで、お酒をちょうだいした時、飲もうとすると、杯の中に蛇がいるのが見えて、気分が悪くなった。して、そのお酒を飲むと、病気になった」というのです。
「天下無双」(てんかむそう)【1分で読める故事成語】
この四字熟語の出処は2箇所あります。
1つは、秦国と魏国が戦っている頃の事です。魏王は信陵君を将軍に任命し、信陵君は魏・斎・韓・楚・燕・趙の六国連合軍を率いて、秦軍を破ります。そして、勝利に乗じて追撃し、秦軍を函谷関まで追いつめました。
「放虎帰山」(ほうこきざん)【1分で読める故事成語】
「放虎帰山」は後で大きな災いになるものを残すという意味で、よく相手を警告する際に用いられます。
「曲突徙薪」(きょくとつししん)【1分で読める故事成語】
「曲突徙薪」は、事前に手を打って、災難を未然に防ぐことのたとえとして使われます。
「一目十行」(いちもくじゅうぎょう)【1分で読める故事成語】
「一目十行」は、一目見ただけで、十行分を読めることから、書物を読むスピードが非常に速いという意味で使われます。
「風声鶴唳、草木皆兵」(ふうせいかくれい、そうもくかいへい)【1分で読める故事成語】
383年、中国の五胡十六国時代に、華北の前秦軍と江南の東晋軍が淝水の地で激戦を繰り広げました。後にこの戦いを淝水の戦い(中国史上最大の戦い)と呼ぶよ鵜になり、「風声鶴唳、草木皆兵」の典故はここから由来しています。
「残杯冷炙」(ざんぱいれいしゃ)【1分で読める故事成語】
「残杯冷炙」(ざんぱいれいしゃ)は、貧しい食事や食べ残しという意味で、ひどい待遇や冷たい扱いをされて、恥辱や屈辱を受けた時のたとえです。
「以貌取人」(いぼうしゅじん)【1分で読める故事成語】
孔子には数多くの弟子がいます。その中に宰我という人がいて、弁論の達人と評されました。最初、宰我に対して、孔子は良い印象を持っていましたが、徐々に彼が親孝行をせず、道徳心もなく、非常に怠惰であることに気づきました。そして、ある日、宰我が怠けて昼寝しているところを見かけ、「朽木は雕る可からず」(役に立たないものの例え)と叱りました。後に、宰我は反乱に参与したことで殺されました。
「移風易俗」(いふうえきぞく)【1分で読める故事成語】
「移風易俗」とは、風俗や習慣をよいほうへ導き変えるという意味で、『礼記』「楽記」から由来しています。
「痛定思痛」(つうていしつう)【1分で読める故事成語】
「痛定思痛」は痛みが治まってからも、その痛みを思い起こすことから、かつての失敗や苦難を思い出して反省し、今後の戒めとするという意味です。
「光彩奪目」(こうさいだつもく)【1分で読める故事成語】
「光彩奪目」という四字熟語は『世説新語・汰侈』から由来し、とても鮮やかで、目を見開いてみとれるほど美しいという意味です。
雲泥の差(うんでいのさ)【1分で読める故事成語】
少し古いが、『AERA』に「日本人大学生よ、もっと頑張れ」と叱咤激励したくなる記事があった。
覆水盆(ふくすいぼん)に返らず【1分で読める故事成語】
【大紀元日本8月13日】口は災いの元とはよく言ったもので、思いつくままに発したことばは往々にして大きな災いを招く。橋下徹大阪市長の慰安婦に関する問題発言然り、猪瀬東京都知事のイスラム諸国を貶める発言な
カラスは「烏合の衆」にあらず【1分で読める故事成語】
【大紀元日本8月6日】 海江田氏「もう烏合の衆はいけない」と団結強調(読売新聞、2013.2.17) 今年2月、民主党の海江田氏が代表就任後初めて香川県を訪れ、党員やサポーターと意見交換会に臨んだ。そ
“千里眼”事件【1分で読める故事成語】
【大紀元日本7月30日】明治末、透視や念写の能力を持つとされる女性二人に対して、その能力の存在を肯定する東京帝国大学と京都帝国大学の学者がそれを証明すべく公開実験を行った。実験は幾度か行われたが、その
「紅一点」はザクロの花【1分で読める故事成語】
【大紀元日本7月17日】 「紅一点の笹本玲奈、ジャンヌ・ダルクに」(朝日新聞デジタル2013年7月11日) 9月に世田谷パブリックシアターで「ジャンヌ・ダルク」が上演されることになったそうだ。日本で上
日本のゲーム産業は「井の中の蛙」【1分で読める故事成語】
【大紀元日本4月25日】 稲船氏「日本のゲーム産業は井の中の蛙、心を閉ざしている」(GameSpark、2012.3.8) ゲームのキャラクターデザイナー・稲船敬二氏が、GDC(Game Devel
窃盗犯の「虎の巻」【1分で読める故事成語】
【大紀元日本4月18日】 「逃亡者」が明かした警察の死角…窃盗犯の“虎の巻”の凄い中身(MSN産経ニュース、2010.7.17) 中高生のころ、期末テストの前にはよく、教科書ガイド、通称「虎の巻」に
インド政府のドタバタを「白眼視」【1分で読める故事成語】
【大紀元日本4月10日】 「政府ドタバタ 今や世界は白眼視」(SankeiBiz、2012.3.26) 台頭する新興国として世界から期待と称賛を集めてきたインドだが、このところ、相も変わらぬ非効率な
北朝鮮の「矛盾」【1分で読める故事成語】
【大紀元日本4月4日】 北朝鮮:外資導入に躍起 対外強硬姿勢と矛盾--中国国境・経済特区(毎日新聞 2012.3.19) 北朝鮮は、国際社会の非難の中、長距離弾道ミサイルと同じ技術を用いる「実用衛星