「投桃報李」は『詩経』「大雅・抑」から来ており、衛の第11代君主・武公が自分を励ますために作成した詩です。
武公は周の厲王の逃亡、宣王時期の中興、幽王の亡国を経験し、そして平王の品性が徐々に堕落していき、政治が腐敗していくのを見て、憂え、憤り、この「抑」という詩を書きました。
武公はこのように説きました。「民はその徳行を見て真似るため、常に高尚な美徳を持たなければならず、言動や振る舞いを慎み、礼儀をもって人と接しなければならない。本分を守り、他人を害さずにいられれば、誰から見ても良い人となるだろう。他人が私に桃を贈ってくれて、私はお返しにスモモを贈り返す。これは当たり前のことである。自分が善を施せば、相手も善で報いるであろう。」
後に、「投桃報李」は友人間の贈答や、礼を受ければ礼を返さねばならない意として使われるようになりました。
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