【大紀元日本6月3日】民主化を求める多くの学生がデモを行い、政府に弾圧された天安門事件(1989年6月4日)からすでに16年。今年も香港の各団体は毎年恒例の「愛国・民主化パレード」を実施した。今年のテーマは、「歴史を鑑(かがみ)として、六四(天安門事件)を再評価せよ」。武力行使での鎮圧は誤りであり、中国の民衆が自由と民主を勝ち取ることを求めた。
香港市民支援愛国民主運動聯合会(支聯会)は次のような声明文を発表した。「“一党独裁を廃止せよ”というスローガンが非難された。なぜ独裁主義にしがみ付きたいのか?それがそんなに名誉なことなのか? 何人の無辜の民が中共の銃と戦車の下で殺されたのか、分かっているのだろうか?」
1,400人の人たちがこのパレードのために駆け付けた。参加者のひとり、20歳の麦志列さんは、天安門事件が起こった時、彼自身はまだ4歳だったと言い、「初めてこの事件を知ったのは高校一年生の授業の時だった。」彼は授業で先生がビデオを見せてくれた時のことを回想し、初めは画面で何が起こっているのか分からなかった、と語った。当時の先生の様子は事件に対してとても感情的であり、彼はすぐにその事件に関して興味を持った。その後、彼は自分なりに事件をリサーチしたり、高校の先生たちから話を聞いたりして次第にこの民主化運動についての理解を深めていった、と語った。
(記者・呉雪兒)