【大紀元日本6月6日報道】シンガポール英文紙「海峡時報」の程翔記者が中国で突然逮捕された事件で、妻の劉敏儀さんが1日、胡錦濤国家主席宛ての公開状を公表した。その中、程翔記者の逮捕は国家リーダーらの内部談話を知ったからのではとの可能性を伝え、新たな展開を見せた。
香港の明報新聞ネットによると、「文匯報」元副総編集長、現シンガポール「海峡時報」の中国新聞担当・程翔主席記者が中国国内で留置された事件で、程翔記者の妻・劉敏儀さんは1日、程翔記者は中国国家リーダーらの協力依頼により、香港の管理統治及び台湾との交流の問題について、特に中国共産党員でない社会的地位を有する人達の意見を収集することに尽力し、その過程で国家のリーダーらの「内部談話」を知ったことが留置された原因だと推定している。劉敏儀さんは、程翔記者らが以前も同様の協力をした際に、中央政府が香港の管理統治の問題に対して真剣に対応するように促し、最終的に元香港政府の重要官員曽蔭権さんを起用したのだと述べ、程翔記者は仕事の必要に応えたのであって、機密を漏らしたことではないと胡錦濤国家主席に宛てた手紙で主張した。
劉敏儀さんの手紙の中で、中国社会科学院・陸建華研究員及び事務局陳輝主任が国家機密を漏らした疑いで、それぞれが4月及び5月に逮捕されたことにも驚きを示した。
劉敏儀さんは、程翔記者は長い間中国の開放改革を支持してきた。そのために中国に対して非常に協力的だったという。香港は中国へ返還されて7年以来、常に社会的不安定な状態にあるため、中国政府が中国社会科学院の陸建華研究員を含む大量の調査員を香港へ派遣した際、程翔記者は依頼に応じ、香港の社会的地位を有する重要な人々との会談に協力したという。彼らは、元首相特別顧問・葉国華氏、元政務庁・陳方安生長官、法務庁梁愛詩長官及び基本法45条関注組(香港返還から50年後までに、普通選挙を行うことを謳うグループで、香港の法律界の有識者により結成)を含む民主派有識者・呉靄儀氏などのである。
劉敏儀さんは更に、陸建華研究員は以前、民社派・呉靄儀氏のインタビュー内容をそのまま、修正せずに中国政府に対して報告し、中央政府から多大な評価を受けたという。
劉敏儀さんはさらに、陸建華研究員を含む多くの調査員の智恵及び調査の成果によって、中央政府が香港の管理統治の問題をより確実に効果的に行うことができた。これらも程翔記者、陸建華研究員らが香港と中国に対する強い愛国心の下、努力し得た重要な成果であると述べ、また、中国統一の問題に関しても、程翔記者が中央に対して、北京政府及び野党の国民党、親民党の交流を勧める提案をしたほどだと語った。
劉敏儀さんは続けて、程翔記者が香港の返還及び中国の統一問題についてより多くの意見を得、より理解を深めるために、陸建華研究員は時々中央リーダーらの談話内容(胡錦濤国家主席及びその他のリーダーたちを含む談話)を程翔記者に話すが、これも仕事の必要に応じたものであって、機密を漏らしたことにはならないと述べた。